職場で言う「行ってらっしゃい」と「お帰りなさい」は素敵ですね
これは僕のいる部署の習慣なんだと思いますがーー他の企業を見たことがないので、比較するものは持っていませんが、おそらくーー、すごくアットホーム的な雰囲気もあるゆえに、「行ってらっしゃい」と「お帰りなさい」をみんなが言います。
最初はびっくりしましたが、すごくいいなあと思ったんですね。
僕らは基本的にお客さん先に行くことが主な仕事なので、ほぼ毎日外出です。しかも、9時ー18時の間で見ても、その時間の大半は外にいます。オンタイムの時間でいくと、社内にいる時間の方が少ないわけです。
なので、例えば朝会(朝の10分くらいの簡単なMTG)が9時から始まりますが、そしてそれは直行以外でいるメンバーだけで行うのですが、その朝会が終わった後に出て行くメンバーに対して、必ずみんなが「行ってらっしゃい」と言うんです。
出て行くメンバーも必ず「行ってきます」という。
そして帰ってきたメンバーに対しては「お帰りなさい」とみんなが声をかける。
たったこれだけのことですが、例えばそこから「どこに行ってたんですか?」とか「今日はこれから〜〜なんですよ」とか、そういったコミュニケーションが発生するわけで。
そこには先輩後輩もなく、上司や部下もなく、フラットなコミュニケーションがあることで、いろんなものが潤滑に進んで行くのだと感じました。
職場の空気は大切か?
就活の頃に周りの学生や後輩たち、あるいは企業の方までも、皆、口を揃えて「職場環境が良いところで働きたい」「風通しがいい組織風土がいい」などという、よくわからないことを言っていた記憶があります。
企業の方までもが「うちは風通しがいい組織だからね」なんていう意味が1ミリも分からなかったのと、それまた未熟だった僕は「それがあなたたちの良いところなんですか?イケてないっすね」なんて思っていました。
特に職場がアットホームな環境であるべきとは今も思いませんし、その必要性があるとも思いませんが、実際に働いてみると、そういう空気感があるのは、悪くはないのだなと思っています。ある条件のもとで、という前提付きですが。
その前提というのは、2つあって、まず1つ目は皆が圧倒的に自立した強さを持っていること。2つ目は、圧倒的に数字にこだわる強かさを持っていること。
僕の組織は、ほとんどが中途のメンバーであること。そして、年齢とか経験ではなく、圧倒的な価値発揮と結果のみを問われる環境にあるということ。
その組織ベースがあった上で、西日本ならではの空気感があるので、いいなあと思っています。
やっぱり、みんなが「行ってらっしゃい」とか「お帰りなさい」とか言い合える環境は、いいですよ。
自然とそういうものが受け継がれていくといいなあと思っています。
他の企業や組織にも、そういうDNAはあるのでしょうか?と、ふと思ったり。