こういう仕事をしてます。の一例の話。

2018年9月29日社会人1年目(東京→大阪)

今日は朝からお客様のところへ直行でした。

8時すぎに家を出て、直接向かうというのは、いつもとは違った光景で新鮮で。

いつもは7時台にはオフィスにいるので、逆にいつもより少しゆっくりという不思議。

別に何も変わらないですが、ちょっとだけ進むことができたような気分になりました。

というのも、先輩方はできる人ほど会社にいなくて、終日お客様のところへ行っているし、今日だって東京出張が2人、終日名古屋出張が1人(明日は岐阜に行くとか言っていた)と、みんなもうオフィスにいないという。

どちらでもいいことなんだと思いますが、少しだけ嬉しかったという報告です。笑

8時台に電車に乗る経験というのは実はほとんどなくて、久しぶりに人がたくさん乗っている電車に乗り、ああビジネスパーソンしてる!とちょっとだけテンションが上がったり。うん。

僕がお会いする1時間の価値は?

さて。

今日の朝に一人で行った企業は、社長アポ。

お客様先への訪問は5月からしているので、緊張はしませんが、やっぱり硬くはなります。

中小企業とはいえ、60億円規模の社長です。その方の1時間をもらうというのは、ものすごいことで、その1時間で何かしらの価値を発揮しないと、次はないですし、それどころか時間泥棒でしかないわけで。もう必死ですよ。

僕らの仕事はコンサルなので、社長(や経営陣)の話を聞かないことには何もできないわけですが、それでも事前準備はとことんします。

初めて訪問する企業にもかかわらず、先輩の中には30分で訪問準備が終わるという人もいますが、僕にはそんなことはもちろんできないわけで。

でも、準備するだけその企業のことが好きになるし、勉強したぶんだけ詳しくなる。

そこへのこだわりというのは、忘れずにありたいなあと思うわけです。

今回僕が持って行った仮説と提案は2つ。

ひとつは、海外展開の事業戦略。

中国に法人を持ち、その他数カ国で代理店を持っている企業だったので、中計から考えても、海外事業を伸ばしていくことが必要だろうという仮説のもと、その事業戦略の提案。

もう一つが、自社技術を活かした新製品の開発戦略。まあメーカーとかはだいたいこちらを考えているので。

という2つの提案を事前準備し、社長との商談です。

事前準備をしっかり行って臨んだ商談。

製造業の事例、とくに車業界の動向などを話しながら、その企業の取り組みを少しずつ聞いていく。

アイスブレイクから商談に入るのはあんまり得意ではないですが、今回はよく話してくれる社長だったので、脱線しすぎないようにしながらいろんな事例を交えて話をしていきました。

海外事業の話になった時に、仮説一つ目。

中国拠点の拡大戦略と、他地域での立ち上げの話を提案。

まったく興味なさそう。。!!

え。まじ。スルー?

中計に書いていた事業目標は嘘ですか?と思ったんだけれど、よくよく聞いてみると、緊急度がそこまで高くない。

あとはまあいろんな条件があって、その話は流されました。。

一緒に考えて行くことが僕らの仕事

気を取り直して、話戻し、もう一つの仮説。

製造業なので、設計やら技術やら細かい話がいっぱいあるのですが、まあそこは割愛して書くと、その話はわりとよかった。

考え方としてはわかりやすくて、自社で技術と製品を持っていますと。

一方で、事業成長を考えて行くとすると、現状の延長線上ではどうしよう?と思っている企業が多いわけで。

別にそれは中堅・中小企業でも大手でも同じこと。

周辺環境があっという間に変わる今の時代、現状維持は即敗退を意味するからです。

よくある「市場ー製品」のマトリクスがあるじゃないですか。

縦軸と横軸に「市場」と「製品」をとって、「既存ー新規」にわけて4つの領域で考えるマトリクス。

どの経営者もそれが頭の中にあって、いかに「既存×既存」から「新規×新規」に移行するのか?ということを考えています。

一方で、いきなり「新規×新規」に飛ぶのは無理で、既存製品のまま新規市場にいくのか?

それとも、既存市場に対して新たな製品を提供するのか?

とまあ書くのは(言うのも)簡単ですが、実行としてどうするのか?と考えた時に、それはもうものすごく難しいわけで、社長も経営陣もみんなそれを考えている。

アンゾフモデルを考えるだけじゃあなくて。

だからこそ、答えがないところに向き合って行くからこそ、僕らのような人がいて、役割があるんです。彼らと一緒に考えて行くという。

僕は今、そんな仕事ができる場所に立っています。ものすごく難しいし、まだまだですが、一歩ずつ進んでいけたら。

まとまりませんが、いま僕はこういう仕事をしています。

もうすぐ12時を回るので、眠ろうと思います。またいろいろ書きますね。

ありがとう。