自分自身として、相手に何を語れるのか?を教えてもらった話

2018年9月29日日々徒然

先日の記事の中で、僕が大学時代にやっていたインターンシップがあり、そこでお世話になった企業の役員の方の話を書きました。

すごくお世話になったのですが、1年以上前、就職活動を始めたばかりの僕にとって、ものすごく印象的だったエピソードがあるので、それを書きたいと思います。

yuto.hatenadiary.jp

人生の先輩から生き方を学ぶこと

僕が地元から就職活動のために東京に行き始めた頃、もともとお世話になっていたその方(Yさんと書きます)に「東京にいます」と連絡をすると、「じゃあ、飯行こう」と誘ってくれ、初めて2人で表参道の焼肉に連れていってもらったのが、1年ちょっと前の話。

まだまだ表参道や東京の町並みに慣れない頃に、Yさんと2人でご飯に行けることがすごく嬉しかったことを、今でも鮮明に覚えています。

食事をした後、「今日時間ある?2軒目に行こう。ちょっと連れて行きたいところがあるんだ」と言われ、表参道から渋谷に移動しました。

「今から行くところは、渋谷のずっと同じ場所で、60年間やり続けている居酒屋なんだ」と。

正直よくわからないまま、付いて行きました。

ただ、一緒にご飯を食べ、お互いを語り、道を歩いて電車に乗って、という時間をいただいていることが、すごいなあと。

だって、めちゃくちゃすごいんです、Yさんは。(いろいろ書きたいけれど、まあ省略。)

ちょっと話は逸れますが、上司や先輩、尊敬する人から学ぶことは、何も仕事だけではないんですね。

それが師匠となればなおさら。

仕事という一側面だけではなくて、いろんな時間を過ごしてその後ろ姿を見て、その仕草とか考え方とか振る舞いというものを盗んでいくのだと思うんです。

人生を学ぶということです。

そういう時間を共有できる、共に過ごすことができることが、すごく財産だったりする。

遅ればせながら、いまそのことに気付かされるわけです。

戦後60年間あり続ける居酒屋で

渋谷のど真ん中に、ものすごく小さな居酒屋がありました。

そこが、戦後60年間、この場所にあり続けるのだという。

中に入ってみると、そのお店をずっと切り盛りしているおばあちゃんがいらして。

なんと80代だそう。

60年間、ずっと1人でこのお店をやっておられるのだという。すごっ!

その方はすごくパワフルで、そしてすごく可愛らしくて、もう。

「おばあちゃん、毎日お店開くの大変じゃない?」

と聞かれたら、

「いんや。これが仕事だし、それに、来てくれるお客さんがいるからね」

と。

本当にすごい。。

下町の居酒屋なんだけれど、なんだかすごく暖かくて。

普段あんまり飲めない僕ですが、少しずつ、ゆっくり飲んでいたことを覚えています。

そのうち、少しずつサラリーマン風の方々が入って来て。

狭いお店なんだけれども、「おばあちゃん、久しぶり」とかいって、どんどん入ってくるわけです。

そのお客さんはみな、もちろん僕よりも年上だし、連れていってくれたYさんよりも年上だったりするわけで。

大体が1軒目の飲み直しで来ていて、かなり出来上がっている。でも、みんな楽しそうで。

気づけばいつの間にか、他のお客さんと話をしているわけですが、なぜか初対面にもかかわらず、僕(と一緒に行ったYさん)は説教をされる流れになるわけです。笑

「お前たち若いのはな」とか「これからの日本はな」とか。

「俺のやっている仕事はな」とか、もう出てくる出てくる。

正直「なんで初対面の人に説教されてるんだろう」と思った。笑

でも、Yさんは違うんですね。

初対面にも関わらず、「そうっすよね、先輩!」「いやあ、勉強になります先輩。さすがです!」みたいな感じで、グッと距離感を近づけて相手の懐に入って行く。

僕と一緒に穏やかに話しているときとは全く違くて、いきなりテンションのスイッチが入った感じ。

びっくりしました。ほんとに。

そんなこんなで楽しく、そして初めて経験するような時間を過ごし、「おばあちゃん、またくるね。ありがとう」ということで、そのお店を後にしました。

自分自身として、相手に何を語れるのか?

駅へ向かう道で、Yさんから言われたことは、一生忘れません。

ゆってぃ、お前がいつも言っているような”夢”とか”志”とか、そういうものは素晴らしい。でも、それってすごく一部の人たちへのものであるということも、同時に忘れるな、と。

そうじゃないたくさんの人、例えば今日居酒屋で会った人たちがいるだろう。

彼らは、初対面の俺たちに対して、自分の仕事を、生き方を語っていた。

例えばそういう人たちに対して、お前はお前自身として、何を語れるんだ?

何を語れるようになりたいんだ?

と。

すごいと思った。

Yさんは、だからこそ今のYさんがあるんだなと。

自分自身として、何を語れるのか?

裸の自分で相手と向き合った時に、どんな自分であれるのか、と。

Yさんがわざわざその場所に連れていってくれたのは、僕にその本当に大切なものを感じて欲しかったからなのだと。

今でも、あの時あの瞬間の光景、Yさんからその言葉をもらった瞬間の景色は、鮮明に僕の中に残っています。

***

あれから1年ちょっと。

Yさんからもらったたくさんの言葉があって、僕はいまこの場所に立っています。

本当に愛されているなと思う。感謝しかありません。

昨日、社会人として会うことができた僕の成長を、すごく喜んでくれた。

「1〜2年すると、ゆってぃも部下を持つんだろうなあ」と。

「そしてマネジメントとかいろいろ悩むんだろうな。わかる!と言いたいなあ。笑」

なんてことを駅のホームでいってくれた笑顔は、すごく心に残っていて。

たくさん教えてもらい、たくさんのものをもらったからこそ、次の世代に渡していけるよう、僕もがんばろうと思うんです。

ありがとう。