無事、卒業研究発表を終えました

2018年10月10日大学時代

無事に卒業研究発表を終えました。

10分間のプレゼント、プラスでQAの時間があって。

事前にちゃんと準備できたことが大きな心の支えとなって、全然緊張しませんでした。

研究段階に加えて、スライド作成とプレゼン練習にとことん付き合ってくれた研究室の同期と、先生に感謝です。本当に。

何度か書いていますが、僕のいる研究室はもともと「物性理論」の研究室です。

物性(=モノの性質)を理論的に解析することを主とした研究室です。

僕ももちろんこの1年間、ちゃんと専門の物性の勉強はしてきました。

卒業研究段階に入って、もともとの物性理論の研究に加えて、個人的にやりたかった「エコノフィジックス(経済物理学)」という研究もやることに。

経済学を物理的な観点から研究するというものです。

経済物理学用のゼミはやっていなかった(やる時間が物理的に厳しかった)ので、その勉強は完全に自分でやりました。

テキストを読んだり、ネットで論文を読んだり、わからないところは先生に聞きにいってアドバイスをもらったり、と。

実際の研究に際しても、完全にひとりで為替データを取って測定し(分足での測定は大変だったw)、解析まで自分でやりきりました。楽しかった。

解析をして、その解析結果について考えて先生に持っていって、フィードバックをもらってまた解析をして、ということを割と地道に繰り返していました。

過去のフォーマットがないので、結構手探り状態で進めましたが、逆にいうといろいろと試行錯誤でき、それが楽しかった。

4年間の勉強の集大成ということで、やりきることができたと思います。

先生方はやはりプロフェッショナル

このブログを書いている今は夕方の4時半ですが、朝の9時に始まった研究発表はまだまだ続いています。

発表のあとのQAの時間に飛んでくる質問というのは、ものすごいです。

物理なので、各研究室それぞれが何かしら新しい取り組みをしているわけで、その研究を着地させるべく指導している先生もすごいのですが、その研究発表を聞いて的確に質問をする教授陣もめちゃくちゃプロだなと思うわけです。

というのも、まあ僕らがたかだか学部4年生だということもありますが、お隣の研究室の研究発表を聞いても、半分くらいはわかりません。

場合によっては、内容に関してはほとんどわからない場合もあって。(ほんとに。専門的すぎて)

教授陣はもちろんその道数十年のプロなんですが、それでも自分の専門外の研究発表を聞いて、「ディテールはわからなくとも全体を聞いてこう思ったけれど、実際はどう?」みたいな質問をいれてくるわけです。

もう、本当にその時間は僕らも聞いていて、いちばん勉強になる。

物理学科の教授陣なんていうのは、ものすごく頭が切れますよねほんとに。

僕が発表した「経済物理学」なんていうのは、僕らの学科ではもちろん誰も発表していないわけですが。

ただ、今年度から新しく赴任した先生が専門家だということで、QAの時間には一発目からその先生から質問が飛んできました。

僕が実際に測定して解析しグラフにしたある物理量に対して、「その変化量を見るために、例えばlogスケールでとってみるのは?」と聞かれました。

「log=対数」でグラフを表示して解析してみたら?ということです。

実際、僕の発表ではそのレベルの解析は使わなかったのですが、実は片対数グラフにプロットした解析というのは事前にやっていて、けれど発表で使わないからということでパワポにいれてなかったんですね。

QA用にいろんなデータを補足として持っていたけれど、それだけは盲点で、ああいれておけばよかったなと、悔しい思いをしました。

そして、的確にそこを突いてくるのは、やっぱりプロだなと改めてすごさを思い知りました。笑

今後の解析に期待

僕が行った「エコノフィジックス(経済物理学)」という研究は、ここ10数年くらいの比較的新しい分野のものになります。

特に、実際に僕が解析して発表した分野に関しては、まだ誰もやっていない、あるいは、ちゃんと体系だったものが発表されていないので、今後の研究に期待だと思っていて。

最後のまとめに僕は「本研究の解析の正しさと提案については、今後の研究と解析に期待したい」とコメントしたのですが、それはわりと本音で、僕も自分でできる範囲のものもあるので、せっかく関わった研究ですから、これからもどこかで続けていけたらなと思うわけです。

ということで。

また、研究発表に戻ります。

いまは、実験系の研究室が順に発表しているはずなので。

僕の発表を見てくれた方、ありがとうございます。