今の僕には、今の世界の景色しか見えない。

2019年1月2日日々徒然

時々、ふとあの頃を振り返ってみることがある。

その時に立っているのは、例えば17歳の僕だったりもする。

今となってみると、あの時どうしてあんなことに悩んでいたのだろう。どうしてあれほど生きることが苦しかったのだろう。しんどかったのだろう。あんなに孤独だったのだろう。

そんな風に思うこともよくあるのだけれど。

でも、あの時の僕に見えていた景色というのは、あれがすべての世界だったんです。

感じるものも、考えるものも、17歳の僕にしかわからないもので。

17歳の僕には、17歳の世界しか見えないんです。

若いのになんだ、とか、それくらいでどうだ、とか。

そんな風に言う大人もたくさんいたけれど、あの時はあの時なりに、必死に生きていたんだと思う。

そんなつまらないことで、っていう人もたくさんいると思うけれど、僕には僕の世界しかわからない。

それが、僕だったんです。

自分自身を着飾ることなんて何もしないまま、目一杯背伸びして生きている、ちょっと生意気なただの一人の少年。

いまも時々、いっぱいいっぱいになって苦しくなったり、寂しくなったりすることもある。孤独を感じることもある。

24歳になった今だって、たくさん泣きます。

大好きな人たちもいるけれど、それでも、時々どうしようもなくなってしまうことはある。

でも、それでいいのかなって。

だって、今の僕には今の世界しか見えない。

30歳になった僕が、そんな時代もあったね、って。そんな風に思えたらいいんじゃあないかって。

17歳の僕だって、いまの僕だって、30歳になった僕だって、自分に変わりはないのだから。