【就活】【エントリーシート】出だしで、おっ。と思ってもらえるように書く 〜実際に会ってみたいと思われるESを書こう〜
(2018年1月追記)
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以前に、ESについての記事を書きました。
この記事の中で僕は、書類選考の段階では、そのESを読んだ人が実際に「会ってみたい」と思うESを書きましょう、と書きました。
じゃあ実際に「会ってみたいと思ってもらえるESってなんだ」ということについて、僕が思うヒントじゃないけれど、僕の考え方を書きたいと思います。
例えば、です。
ESや履歴書に書くことのすべては、読んだ人に、おっ。と思ってもらうこと。
自己PRや志望動機というのはもちろん重要ですが、ぶっちゃけそこでは差がつかないことが多い。(大事なところです。疎かにしてもいい、ということではない)
なぜなら、みんなそこは頑張って考え、丁寧に書くからです。
差がつくのは、つまりは読んだ人が、おっ。と思うのは、そうではない部分のことが多いです。
細かい部分でいうと、例えばESには「趣味・特技」という欄があります。
ほとんどの人は、そこに当たり障りのないことを書いてしまう。確かに枝葉であって幹ではありませんが、僕はそれが勿体無いなと思うんですね。
「趣味・特技」の欄に、「読書、映画・音楽鑑賞、ピアノを弾くこと」と書いても、そんなものは誰も見ないんです。たとえそれが本当に趣味であっても、あるいは本当にものすごくピアノを弾くことが上手であったとしても、です。
僕がいっているのは、ちゃんと幹を作った上で、枝葉にも注意を払った方がいいですよ、という考え方です。
例えばもし上のように書くなら、ちょっとした工夫で、おっ、と思ってもらえるようにした方が、僕はいいのではないかと思っている、ということです。
例えば、「読書」と書くなら「読書。大学時代は4年間で1万冊読みました」と書くとか、「映画鑑賞」と書くよりも「月100本の映画を4年間見続けました」とか、そうやって具体的に書いていった方がいいんです。
だって、読書とか映画鑑賞なら、そんな趣味は僕でもかけるからです。
そうではなくて、あなたにしか書けないことを書く。そうすれば、そこは面接で必ず、おっ。と思ってもらって、突っ込んでもらえます。そこから話を広げていけばいいんです。
本質的ではない話をしているように聞こえるかもしれませんが、これは「自己PR」とか「学生時代に頑張ったこと」とか、そういったものにも同じことです。
最初の一行。よくいって二行。
冒頭部分で、おっ。と思ってもらえなければ、その続きは読んでもらえません。それは読む側の気持ちになってみれば自然なことなんだと思います。
繰り返しになりますが、出だし”だけ”考えることとは違います。伝えること、伝えたいことを積み上げて、その先に「伝え方」を考えてみるということです。
「将来、作家になりたい」一本で通した志望動機
僕は就活を通して、いろんな業種・業界の企業を受けて回りました。
人材業界もいろいろ受けたけれどそれ以外にも、広告も金融もITも受けました。マスコミも、新聞社も、保険も受けました。
そこで一貫していた僕の志望動機は「将来、作家になりたい」というものでした。
まあ場合によっては変えたりもしましたが、基本的にこの軸は変えずに、多くの企業のESを書いたし、面接でもそう言っていました。
例えばESで書く「志望動機」の僕の出だしです。
人材業界のある企業に出したESの場合、僕の志望動機の一行目はこうです。
将来、作家になるために、多くの人の人生が変わるきっかけに触れる仕事が経験できると思ったからです。
これがとある新聞社(のビジネス部門)に出したESではこうです。
将来、作家になるために、情報ビジネスの裏側を経験できると思ったからです。
全部が全部、この出だしというわけではありませんが、大枠はこうです。
僕の場合はちょっとわかりやすく「将来本を書く」というものがあって、それを書いていました。別にこれほど振り切る必要はないと思いますが、そしてこれは別に、変化球を投げろということでもなくて。冒頭でおっ、と思ってもらうように書く。ということは念頭に置いていてくださいというメッセージです。
それが、実際に会って見たいと思えるESになるのではないかと、僕は思っています。
ちなみに。
僕が関わっていたインターン先の上司が、僕の大学の同級生のESを添削していたときの話を。
その友人は水族館を志望するという、あまり見かけない就活をしていて、だからこそESも結構難しいものだったはずです。
そこで出てきた言葉にグッときたのですが、「私は”海の案内人”になりたいと思います」というフレーズが出てきた。
すごく刺さる言葉だと思うんです。
それだけでESはパス、ということではないはずですが、かなり印象に残るものであることは事実だと思います。
まあ誰しもがこういうものを書けるわけではないだろうと思うのですが、それでもその”考え方”から学ぶものは多いのでは、と。
奇抜なことを書けばいい、ということとはまったく違う
とまあ、いろいろ書いてきたのですが、こういうことを書いたり話したりすると、じゃあ要するに何でも印象に残ることを書いたり、面接で話したりすればいいんですね。という話になりがちですが、それとこれとは全然違います。
そこは、表面的に見て、なんでもいいから奇抜なことをすれば印象に残るということではない。表面的にそんなことをしても、墓穴を掘るだけです。間違いなく。
守破離じゃないですが、ちゃんと自分の軸を言語化すること。まずはそこから。
自分の考えていること、要するに内側をきちんと明確にしていく。
そうやってひとつひとつ積み上げていって、そこで初めて「伝え方」の話になるんだと思うんです。
趣味に「筋トレ」と書いて、実際に面接会場で腕立て伏せをして内定をもらった猛者がいたりもしますが、それは別に腕立て伏せをしたから受かったわけではない。
君たちは就活を始めると、そういった武勇伝的な話をたくさん耳にすると思いますが、本質を見ることは間違えないでください。
パフォーマンスをして受かった人は、そのパフォーマンスをしなくても受かるんです。目立つことをしたから、あるいは目立つことを話したから受かったわけではないんです。
内側をつくって、そこから伝え方を考える、ということだと僕は思っています。
長くなってしまいましたが、ここまで読んでくれてありがとう。