前売り券は、未来の時間を買っている。
僕らは映画を観るときや、何かのイベントに参加するときに、チケットを買います。
僕が大学で関わる同世代の人たちも、いろんな規模のイベントをやっていて、それをみて、ふと思ったことを書いてみたい。
例えば、そのイベントに参加するのにチケットが必要だとして、前売り券というものを売っているわけです。
僕が思うに、その前売り券、前売りチケットというのは、事前に買って値段が安くなるというだけのものではないんだと思うんです。
前売り券を買うということは、ある意味で未来を買っていることなんだと。
お金を払って、観たい映画がある。
それと同じことで、お金を払ってでも参加したいイベントだということなんじゃないかって。
そのお金を払って事前にチケットを買うことで、そのイベントに参加するという未来の自分との約束をしているわけです。
そう考えると、すごく素敵なことなような気がしてきて。
その中でひとつ、例えば1000人規模のイベントをやっている人たちがいます。
大学生の企画・運営で1000人規模のイベントをやるのは、かなり大変なことです。
僕も今までいろんなイベントに関わらせてもらったり、参加させてもらったりしてきたので、1000人規模のイベントが誰にでもできるものではないことは、十分に知っているつもりです。心から尊敬します。
その中で一番すごいなと思うのは、大学生で作るイベントに、1000人の人たちがお金を払った、という事実なんです。それはもう、ものすごいことなわけで。
金額の問題ではない。500円なら安くて、1万円なら高いとか、そういうことではなくて。
その時間に対して、価値に対して、お金を払ってくれる人が1人でもいるということが、言葉では表せないほどすごいこと。
にも関わらず、約1000人の人たちが、前売り券という形で「未来との約束」にお金を払ったのならば、そのすごさや大変さ、そして何にも代え難い喜びなんだろうなと。
ふと、そんなことを考えてみたりしました。
心から応援したい。
ありがとう。