KAGEROU 〜「命」の価値の物語〜
2010年に、俳優の水嶋ヒロさんが本名・齋藤智裕の名前で書いた本。
あっという間にミリオンセラーになった、ポプラ社小説大賞を受賞の本「KAGEROU」。
すごく面白い小説でした。
僕はほぼ毎朝6時くらいに家を出てスタバに行くんですが、家を出る直前に1冊の本を本棚の中から選んでカバンに入れていくんです。
その1冊が、たまたまこの「KAGEROU」と言う本で。
表紙がとても素敵な本です。
今日は8月19日ですが、僕は朝スタバで一仕事した後、お昼過ぎから大学に行きました。
大学の研究室にこもって、一人きりでこの本を一気に1時間半くらいで読みきることができて。
テンポよく読めるように描かれているのも、すごく素敵なところだなあと。
最後のオチも、なんだか心がホワッとする、素敵なストーリーでした。
著者の齋藤さんは、僕より8歳ほど年上ですが、この本を書いた当時は26歳くらい。
20代半ばで、こんな本を書ける人というのは、どんな人生を送ってきたのだろうと。その背景を想像するだけで、圧倒されました。
きっと、壮絶な幼少時代、そして10代を過ごしてきたのだろうと思います。
そうでなければ、こんな文章は書けない。
孤独でなければ、こんな文章は書けないからです。
この本は、「命」の価値の物語です。
でも、一つ一つがいやらしくなく、また過激であるわけでもなく、淡々と、でも読み手をグイグイと引き込んできて、物語の最後まで繋がっていく感覚というのは、本当にすごく面白い。
著者が伝えたい”何か”のメッセージが、伝わってきます。
僕自身も、小説を書きたいとすごく思っていて、でも今までは書けなかった。
何度も書こうとしたのだけれど、書けなかったんです。
それでも、いつか書く日が来るのだろうというのは、自分自身でわかっていて、それがいつの瞬間なんだろうと、すごく楽しみなんですね。
僕ももう一度、自分の人生で残したいもの。伝えたいメッセージを、考えさせられました。
ありがとう。
<追伸>
改めて、表紙がとても素敵な本です。
それだけでも、手に取ってみる価値がある本です。
本って、表紙も内容の一部なんですね。
- 作者: 齋藤智裕
- 出版社/メーカー: ポプラ社
- 発売日: 2010/12/15
- メディア: 単行本
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