手を挙げてから、言うことを考える人に、チャンスはやってくる。
先日、友人と一緒に、とあるセミナーに参加しました。
セミナー後半に、質疑応答の時間があって。
「では、何か質問がある人はいらっしゃいますか?」
という講師の問いかけに対して、何も考えずに間髪入れず手を上げている自分がいました。
セミナー形式の中での質疑応答は久しぶりの時間だったのですが、”手を挙げてから言うこと考える”という習慣は、抜けていませんでした。
僕はこの習慣を大学時代に身につけることができたので、ものすごく大きな財産だと思っています。
会議にしても、ミーティングにしても一緒。
何も発言をしないミーティングというのは、何も価値発揮をしなかったことになります。
何も価値発揮をしなかったということは、1時間なら1時間という、その人件費を垂れ流しにした、ということです。
会社ならまだわかりやすい。
でも、学生の時期に、この感覚を持つことができる人は、極めて大きな財産を手に入れていると僕は思うんです。
なぜなら、学生同士のミーティングには、その時間の生産性という概念が欠如していることが多い。
時間がタダだと思っているからこそ、このミーティングでどんな価値提供をするのか、という考えがそもそもないんですね。
社会人になってもなお、時間当たりの生産性という概念がない人は、それはもう悲惨です。
何が悲惨かというと、誰も2度とその人と仕事をしなくなるからです。
叱ってくれるなら、まだいい。
叱ってくれる上司がいるというのは、大きな財産です。
でも、ほとんどの場合は、何も言わずにそのままスルーしていく。
つい先日、僕のボスが、後輩の方(僕にとっては社会人の先輩)を、きちんと叱っている現場を見ました。
本当に、愛情のある人だなと、ものすごく感動した。
僕はいま、学生の立場で、この人の下で働けているというのは、ものすごい価値だと。
そういう場で出会った人たちこそが、僕の大学時代の財産です。
チャンスは一瞬。反射神経で手を挙げよう
話を戻すと、そのセミナーで瞬間的に手を挙げたのは、僕だけではなくて、一緒に参加した友人の2人でした。
しかも彼女は、僕よりも素早く手を挙げていた。
これはもう、ものすごいこと。
彼女の意識レベルの高さが、図抜けているということの証明だと思いました。ものすごく感動したんですね。
なぜかというと、30人くらいの参加者の中で、大学生は僕ら2人だけだったから。
そして、質疑応答の瞬間に、手を挙げたのは大学生の僕ら2人だけだったからです。
他は、40代や50代の社会人もたくさんいて。
この人たちは、今日この場に、何をしに来たんだと言いたい。
セミナーを聞いて、「勉強になりました」ならまだいい。
これが、もし会社の会議だったらどうするんだと。
会議に参加して、発言をしないまま「勉強になりました」は、完全にアウトです。
サッカーでいうとレッドカードで、退場です。
もう2度と、会議に呼んでもらえなくなります。
会社という場は、勉強をする場ではない。
ひたすらに、生産性を追求する場です。
手を挙げる。反射的に手が挙がる、というのは習慣です。
日頃から意識していないと、絶対にできない。
あのセミナーに参加した社会人の人は、休日のセミナーだったから手を挙げなかったわけではありません。
日頃、反射的に手を挙げて発言をしている人は、絶対に手が挙がるからです。
オンの時は手が挙がるけれど、オフでは挙がらない、というのはない。
そもそも、日頃から生産性という概念を持ち合わせて仕事をしている人は、オンとかオフとか、生活をそんな分け方で分けてはいないんです。
良い習慣は、必ずあなたの力になります。
チャンスの女神様は、前髪しかないんです。
そのチャンスを掴む筋トレは、大学時代の今、存分にするべきです。
<追伸>
チャンスの女神様は、美人なのかもしれない。
美人も、一瞬。。