大学生に向けて。将来教師にならない人が教職免許を取ることって無駄ですか?
僕は大学で教職を取っているのですが、よく聞かれるのが、
「将来は教師になるんだ?」
ということです。
「いや、将来教師にはならないよ」
と答えると、
「え、じゃあなんで教職を取ってるの?意味ないじゃん」
と言われます。
え、教師にならない人が教職を取ったら意味ないんですか?
と言いたい。そんなことはないでしょう。
むしろ今の日本では、教職免許を取得する人の9割以上が、その先に教師にならないという統計があります。
仮に大学の4年間をかけて教職免許を取得しても、そのほとんどが教師にはならず、
卒業後には民間に行ったり、あるいは別の公務員になったりするわけです。
僕が教職科目を取得するのは、
そもそも教職科目というものは、教師にならなくても圧倒的な教養につながるからです。
大学で受講する教職の講義は、
1. 自分の専門科目に関する科目
2. 科目別の専門とは関係のなく共通する教職のみの科目
という2つに分かれています。
例えば僕は物理が専門なのですが、取得する教職免許の種類は「理科」です。
理科ということは、「物理」「化学」「生物」「地学」の4つを大学で学ぶ、ということになります。
物理だけを専門で学ぶよりも、理科として4科目を学ぶことで、
「自然科学」を学ぶという視点で、より深みが生まれるわけです。
さらに教職のみの科目では、
「教育原理」「生徒指導」「教育法」
というような専門的な科目、さらには
「教育心理学」「カウンセリング」
というような心理学的な勉強もできます。
こういったものって、本当に自分のリベラルアーツというか、圧倒的な教養に繋がっていくのだと思うんです。
将来僕らは仕事で部下をもつことになります。
結婚して子供をもつことにもなるかもしれない。
僕らは人生を通して『教育』というテーマに関わっていくことになるんです。
人の根底にあるものって、絶対「教育」なので。
これから大学に入る人に向けては、仮に教師にならずとも、教職科目を学ぶという選択肢があるんだ。ということを伝えてあげてください。
そしてもし大学生以降の方で、仮に教職をとっておられない方でも、是非とも「教育」というものに関心を持ってほしいなと。
今の僕ら世代が、次世代を作っていくので。
ともに頑張っていきましょう。
ありがとう。
<追伸>
とは言ってもやはり、僕が今年の6月にやった「教育実習」と、そして「就職活動」を両立させるのは、しんどかった。。笑