今の時代こそ、学ぶべき哲学がある

日々徒然

「これからは強いものイジメの時代」というのは千田琢哉さんの言葉ですが、ネット社会がまさしくルサンチマンの時代を加速させる時代なんだなあと痛感しています。

ルサンチマンとはニーチェの言葉で、弱者が、力では敵わない強者のことを悪に仕立て上げ、納得しようとする心理のことをいいます。
例えば、「お金持ちは悪い人だ」という貧しい人の心理のようなことで、実際は「お金持ちであること」と「悪い人であること」は全く関係ないにもかかわらず、正当化しようとしてしまう心理のこと。

ニーチェ曰く、例えばキリスト教という宗教は、人々の心の中にあるルサンチマンを「道徳」という言葉に置き換えて正当化したので、爆発的に受け入れられるようになったのだと。

人間の本質を突く思想というのは、時代を超えて人間の真理を表しているのだと、学ぶたびに思わされますし、今の時代だからこそ、過去の哲学を学ぶことの意味を改めて思い知るのです。

先日書いたブログに返信のメールをくれたあなた、ありがとう!
僕もルサンチマンの概念には感服をします。

今、人類も社会も企業も、そして個人としての生き方も、大きく変わる瞬間に僕らは立っていますが、そういう時こそ古今東西の先人の知恵から学ぶ時だと思うのです。

「教養」という言葉に一括りをしてしまうのですが、やっぱり教養の大事さを痛感するのです。

こういう時に、社会に対してとかでなくても良い。少なくとも自分自身に対しては、自分で生き方を提示できるだけの知識と教養を身につけてありたいなと、僕は思う。

だからこそ学ぶべきだし、考えて、自分と社会と向き合ってありたいものですね。