独立する前からサイドビジネスを立ち上げておくことは吉

2019年11月24日働き方・キャリア, 出世, 転職, 複業

具体的な方法論を書いた続きはこちら

世の中の会社には、人材流動性が高い業界や企業というものが存在し、その理由は2つある。
(人材流動性が高いとは、転職入社が多く辞める人も多いという、人材の出入りが激しいことを意味する)

1つは「ブラック企業」で、もう1つは「人材輩出企業」だ。

ブラック企業とはその名の通り、馬車馬の如く従業員をこき使う業界や企業のことで、人材が定着しない故に、人材流動性が高い。

そしてもう1つは、何年か企業に属した後に華麗なる転職をしていくか、自分で独立をしたり会社を作ったりして事業を営むような人材を輩出する企業だ。

例えば経営コンサルティング業界や大手人材会社というのは「独立前提」で入社をしてくる人たちも多い。それだけ人材流動性が高く、また事業を営んで成功している人たちが多いということだと思う。

彼らを見ていて思うのは、うまくいく人と、そうでない人には面白い共通項があるということ。
それらの企業に属していた人たちは、他の企業や業界にいた人たちと比べて、自分で何かの事業をやる場合、圧倒的に成功する場合が多い。

うまくいく人たちの共通項で参考になる点というのは、なんと言っても独立の数年前からサイドビジネスを立ち上げ、軌道に乗りかけた時に会社を辞めるというもの。

これは別に違法でもなんでもなく、例えば友人や仲間、パートナーの人に代表を務めてもらい、自分は空いた時間に細々とでも良いから継続する。
あるいは、土日やオフの時間帯にネットを使ってなんらかの小さな挑戦を繰り返していく。

何年か真剣にやっていると、うまくサイクルが回ってくる瞬間というものが必ずあって、事業が軌道に乗りそうだ、という時に初めて自分の全勢力を投下するというスタイルは、見ていて非常に参考になる。

今の時代、ここ数年になって副業やらパラレルワークやらが流行り出してきたけれど、ネットさえあればできることなんで、10年前からたくさん存在していた。

会社の看板が邪魔に感じるようになったらセカンドステージ

サイドビジネス(複業)の良いところは、自分自身で0から事業を立ち上げるトレーニングができるということ。

会社員というのは良くも悪くも看板を背負っているので、やることなすこと、そのほとんどが看板の影響を受ける。

特に「個人」としての自分自身で、0から何かを作り上げる、立ち上げるという経験は、ほとんどと言って良いほどできないし、またする機会もない。

サラリーマンの8割の人たちは、たとえ課長であっても部長であっても、会社の看板に食べさせてもらっている立場なのだから、当たり前といえば当たり前なのだけれど。

小さくても良いから、なんらかのビジネスの種を蒔き、育てるというと経験があるか否かでは、いざ自分自身で何かをしようと思った時の底力が違う。

僕が見ている限り、本当に優秀なビジネスパーソンというのは、会社員で一生を終えることはほとんどない。
何故ならば、本当に優秀な人であるならば、必ず会社の看板が邪魔になる瞬間が来るからだ。

自分自身がもらう給料の最低3倍は、会社に「利益」として奉納しなければならない。
どのくらいの人が、この意味が分かるだろうか・・

 

ありがたいことに、後数年で定年を迎える50代だとか、その一つ下の40代の方々と仕事をして仲良くなる中で、ふと「今の自分が独立をして、いろんな会社の顧問(アドバイザー)ができるだろうか?」という相談をいただくことが多くなってきた。

ようは「独立して自分の名前だけで、食べていけるだけの仕事があるか?」ということなのだけれど、答えは即答で「NO」しかない。ごめんね。

理由は2つあって、1つはまず本当に独立をしたいと思っている人は、他人にそんなことは聞かない。
もう1つは、会社員を辞めて独立をしてたくさんの引き合いがあるような実力の人間は、もうすでに引き合いが多数きているということ。

今現在、◯◯部長をしているにも関わらず、そういうお誘いの話がないということは、その肩書きを外した後にお誘いが来るわけがないのだ。

そういうことを言う人に限って、会社内では割と偉いポジションの人たちが多かったりもするのだから、それは不思議だなあと思う。

結局、いつの時代もコツコツと継続し続ける人には敵わないのだ。

今のうちから粛々と、実力を磨こう。

 

具体的な方法論を書いた続きはこちら