【就活】今時の学生に対して「志望動機がないから落とす」はNG

2019年6月20日面接

僕の10代の時の友人から、久しぶりに連絡が来た。

就活を改めてしようと思う、という相談(?)のような話も含めて、久しぶりにやり取りをした。

その中で思ったことを書いてみようと思う。

自分で決めて歩み出したその時が、その友人にとってのセカンド・バースデーだったのだと思う。

就活の話をした。
正直、今の日本の新卒採用の仕組み上は、いうほど簡単じゃないとは思う。

けれども、その人は自分で自分の人生を決断し、努力をしたというこの数年間の事実がある。
それは何物にも変えがたい、その人にしか語れない経験で、それは必ず財産になる。

20代の数年間なんて、社会に出ればあっという間に忘れ去られるのだ。

「正直、自分が何に向いているのか、わからない」

そんなことを言っていた。
けれども、実際に働いたことがない人にとって、向いている企業や仕事なんてわかりっこないのだ。

志望動機は?

選考では必ずと言っていいほど、そう聞かれる。

でも、企業の採用担当の方、ちょっと考えてみてほしい。
本当に「これだ」という立派な志望動機を持っている人なんて、100人中1人いればいいくらいではないだろうか。

実際はもっと少ないかもしれない。

「我が社を志望する理由は何ですか?」
と上から目線で聞いたとて、そのように言える企業がどれほどあるだろうか。

「いや、別に志望なんてしていませんけれど・・」
と言いたい学生は山のようにいるはずだけれど、大人のルールとして(暗黙のうちに)口に出さないだけである。

大人なのはどっちだろうか。

ぶっちゃけ、ほとんどの人には志望動機なんてない

以上が結論だと思う。

むしろ、優秀な人ほど明確な志望動機はないという人も多い。

上から目線で「我が社が第一志望な理由は何ですか?」と聞いたところで、
「いや、別に理由はないんで、じゃあいいです」と言われておしまいだ。

むしろ20歳そこらで(今の日本の環境の中で)明確に自分のやりたいことはこれだ!と思っている人(思い込んでいる人)の方が危ないかもしれない。

熱意が感じられないだとか、明確な志望動機がないからと言って落とすのは、今のご時世NGである。
最近の会社でちょっと賢いところはみな、気づいているのだ。

だから、これから就職活動を迎える人の中で、志望動機がないと思って焦っている人がいても、そこまで深く思い詰めなくてもいい。

もちろん自分のやりたいこととか、価値観の源泉に向き合うことは大切だけれど、その結果が「特にやりたいことがわからない」からと言って、必要以上に落ち込まなくてもいいと僕は思う。

 

ちょっとハウツー的な話をすると、今企業の採用トレンドとして志望動機を(直接的に)聞くことは少なくなってきている。

その代わりと言っては何だけれど、例えば、

「あなたの就職活動の軸は何ですか?」
「あなたの選社軸を教えてください」

というような聞き方をした上で、

「それって、我が社で実現できる部分がありますでしょうか?
どう考えていますか?」

というような感じで質問をするのだ。
ようは志望動機を聞いているのだけれど、聞き方の違いという話。

 

志望動機って何だろうね。当たり前に変わると思う。

ちなみに僕は、全ての業種業界の企業において志望動機は1つで、

「将来本を書きたいんです。だから御社です」

って言っていた。変わらない。そして懐かしい。

友人と話をしながら、そんなことを考えていました。応援してるぜ。