会社を辞めたくなった時に読む本
サザエさん症候群という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
日曜日の夜に流れる「サザエさん」を見て、「ああ、また明日から会社か・・」と憂鬱になる症候群というもの。
え、君もそうだって?
そうか、君はまた明日から始まる会社に行きたくないのか。
上司とウマが合わない?先輩たちが陰湿だって?仕事にやりがいを見いだすことができない・・?
そうかそうか、そういう時もあるよね。
というか、そういう人が多いのが今の日本社会なのかもしれないね。
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大手の人材会社でキャリアアドバイザーをやっている人から聞いたんだけれど、転職先の面接でどのように言うのかは一旦置いておいて、本音ベースで一番多い転職志望理由は『人間関係』なんだって。
上司が嫌だ、同僚とどうも合わない、お局が嫌いだ・・etc.
最初にその話を聞いた時には「本当かな」って思ったんだけれど、複数の人が同じようなことを言っているから、本当なんだろう。
と言うか、ぶっちゃけ「人間関係」以外の理由は些細なものなんだって。
すごい世の中だね。でも、それが人間の本音なのかもしれない。
環境を変えてみるは正だと思う
人生を変えるには、場所・人・時間のいずれかを変えることから始まる。
と言ったのはかの有名な大前研一さんだけれど、的を射ていると思う。
住む場所を変えるか、付き合う人を変えるか、自分が費やす時間配分を変えることでしか、人生は変わらないと言う有名な示唆なんだ。
僕の会社の先輩に「関西の水が合わない」といって転職をしていった人がいる。
水が合わないと言うのはもちろん比喩だけれど、要は関西という土地柄がどうも合わなかったということで、その先輩は東京に行ってとても楽しそうに仕事をしている。
僕は田舎者だからよくわかるんだけれど、地方から東京や大阪に出てきて仕事をしている人って、やっぱりしんどい。
そういう人で特にやりたい仕事に就いている人って、地元ではいつもエースだったという人たちが多いから、全国大会に出てみてはじめて、自分が何者でもなかったんだ、と気付かされて初めて挫折をする。
僕はすごくいい経験だと思っていて、できれば10代、遅くとも人生の20代までにはそういう経験をするのは大切だと思う。
大阪に住んで関西で仕事をしてみて思うことは、関西という土地柄は「大きな田舎」という空気感が強いということ。
程よく都会だし、なんでも揃っているけれど、「東京者は・・」という空気もやっぱりあって、自分たちはいい感じなんだと思っている節はすごく強い。
それは中に入っているとなかなか気づかない空気感だけれど、外から新しく入ってきた人は猛烈に違和感を覚えたりする。
だからもし、地方から大阪に出てきて仕事をしていて、どうも合わないと思っている人は、東京に行ってみるという選択肢ももしかするとアリなのかもしれない。
念のためいうけれど、僕は関西が大好きだよ。第2の故郷だと思っている。
住みやすいし、仕事のサイズ感もすごくいい。
ビジネスの話をすると、ITとかはやっぱり疎いけれど、重い系の製造業の企業はたくさんあって、日本の高度成長を支えたのはやっぱり西日本だと本気で思っている。
どうしても会社に行きたくなかったらサボってみて、1日本屋に入り浸ってみる
どうしても会社に行きたくないという日もあるかもしれない。
人間だもの。その中で「いや、それでも・・!」と頑張りすぎちゃうと、折れてしまう。
もし可能なんだったら、1日休んでみて、街を散歩してみよう。
オススメは本屋に入り浸ること。いま、君に必要な情報が必ず向こうから飛び込んで来るはずだ。
1日休むことが無理だったら、半日でもいい。
小説でも絵本でもなんでもよくて、何か文字に触れてみることで、いまのあなたの生活を落ち着いて考えることができるようになると思う。
もし、本屋さんが性に合わないんだったら、カフェ巡りでもいい。
お気に入りのカフェに行ってもいいし、新たなカフェを発掘してもいいから、ホットカフェでも飲みながら、ぼーっと過ごしてみよう。
とにかく外の空気を吸ってみる、今までとは違う街の景色を見てみるとで、やっぱりすごく変わると思うんだ。
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タイトルに書いた「会社を辞めたくなった時に読む本」というのは、実は「これを読めばいい」というのはないと思っている。
自分で見つけてみてほしい。本屋に足を運べば、必ず見つかる。
その1冊の本との出会いは、運命の出会いのことだって多い。
僕は人生の節目節目で、必ず運命の本に出会っているから、君もきっと見つかるはずだ。
ふて腐れたら、本を読もう。