日本の大学は優しいのか?易しいのか?

2019年1月7日大学時代

最近、大学シリーズが続いているので、「大学時代」というエントリをいくつか書きます。

以前に、「日本の大学はやさしいのか?」という記事を書きました。

大学に入るまではあれほど「勉強しなさい」とか「将来のために〜〜をしなさい」と言ってくれる親や教師や社会があったにも関わらず、大学に入った瞬間から「放置される」ことになります。

君がまだ、大学に入る前ならば、大学というのはなんと素晴らしいパラダイスだろうと思うはずです。

日本の大学は「人生の夏休み期間」と言われています。

以前、テレビを見ているときにとあるキャスターさんが生放送で大学生に取材をし「いやあ、大学生はいいですねえ。人生の夏休みですからね。思う存分遊んでください!」と言ってプチ炎上しているのを見たことがあります。

事実、そうなんだろうと思うのです。
だって、あれほど口うるさく言われていた「勉強しなさい」という言葉も何もかも、大学生になった途端に全く言われなくなり、でも、社会的には「大人」ではなく「学生」なのです。

いざとなったら、大学生という肩書きや親や先生たちが、言うなれば大人たちや社会が守ってくれる。
その中で、最大限自由(であるように見える)。

最高でしょう。

でも、社会に出て思うことは、本当に大学時代というのは自由なのか?ということ。

否、果たして自由がいいのか?本当にそうなのか?ということ。

あなたがもし大学生ならば、あなたにとって大学時代とは何か?が、その後の人生になるほどに問われるのだということです。

僕にとっては最大のモラトリアム期間だった

僕は20歳で大学生になりました。人よりは1〜2年遅れているのかもしれません。

10代後半からの時間も含めて、最大限に抑え付けられた、言うなれば閉じ込められた時間が大学時代でした。

ほとんど誰とも喋らず、ものすごいフラストレーションを抱えながら、自分の夢や人生をああでもない、こうでもないと悶々としながら過ごしていた時間。それが僕にとっての大学時代です。

「就職のために、学生時代に何をしていましたか」ということを、これでもかというほど聞かれます。後輩たちに、そういう風に聞いてもらること自体はありがたいことだと思っています。

が、僕は就職のために大学生活を送っていたわけではないのです。そして、誰しもが「就職のための大学生活」ではなく、「夢を叶えるための大学生活」を送って欲しいと思うのです。

日本の大学は、むしろとても厳しい環境だと思っています。

誰も、何も言わないし、何も言われない時間を過ごした先にいきなり「社会との接点」が生まれ、「社会の中であなたという人間は何者ですか?」ということを問われるわけです。

義務教育時代も、高校時代も、そして大学時代も、誰も何もそんなことは言わなかったのに、大学3年生の後半になるといきなりそんな現実を突きつけられる。

そしてたかだか数ヶ月とか半年という時間で見つけた「自分らしさ」と「夢」を語り、「だから御社です!御社は素晴らしい」と就職活動をする。

「この会社なら、自分の夢(と思い込むもの)が実現できる!」
と思い込んで社会人となり、半年も経たないうちにその夢は忘れ去られていくわけです。

当たり前です。3ヶ月で作り上げた夢は、3ヶ月で忘れていくのです。

そうではない。そうではないのです。

大学時代

そこにあるのは、夢を叶える大学時代

いま、20代で自分に没頭し、輝いているように見える人たちは皆、10代の頃から何かに没頭し続けた人たちです。

そしてその「何か」から「夢に繋がる何か」を大学時代に見つけ、いろんなことをそっちのけで、それに没頭し続けた人たちです。

いま、30代で輝いている人たちは皆、20代の頃に「やり続けた人たち」です。

「人より何倍も頑張ろうと思って頑張った」のではなく、自分のやりたいことのタネを見つけて、夢中になって打ち込んで、結果として「没頭し、やり続け、人より何倍もその夢に向き合った」人たちなのです。

 

「やりたいことが、見つからない」という就活生は多い。というか、大学生の90%以上は、やりたいことなんて持っていません。

嘆かなくとも、あなたが今から挑む就職活動や企業の人たち、大人や社会人の人たちもほとんどの人たちは「本当にやりたいこと」なんて持っていません。

「自分がわからない」という人も多いけれど、大人だってほとんどの人たちは「自分が何者なのか」なんて、わかっていません。ちょっとだけ声高に自分の経験と見聞きしたことを、ちょっとだけ後輩の君たちに語っているだけです。

だからこそ、ちゃんとした大人に出会うことは大事だと思うのです。

もし、あなたの周りに一人でも、そういう大人がいるのならば、あなたは恵まれています。

僕は大学時代に、初めてそういう大人に出会いました。

ステージが変わると、そこには素敵な大人たちが溢れていました。

あの時、あの場所でそういう大人に出会えたことは、とても恵まれていたなと思っています。

 

そこにあるのは、夢を叶える大学時代です。

もし、大学時代にあなたの夢のタネを見つけることができたのならば、それは必ず何かにつながります。

もし、そのタネが見つからないのであれば、出来るだけたくさんのいい大人たちに出会いましょう。周りにいなければ、たくさんの本を読もう。

もし、就職活動をするのであれば、いつか自分が没頭できる何かに出会うことができそうな、そういう大人たちがいる場所に行けるように頑張った方が、人生は楽しいです。正々堂々、上を目指してください。

いつか、語りたいですね。読んでくださって、ありがとう。