新卒の就活で、受ける業種業界は絞った方がいい?or 幅広く受けた方がいい?
(2018年1月追記)
日曜日に大学時代のとある後輩と、電話をしました。
いま大学3年生で、この次の4月で4年生になると。
もともと活動的で、大学1年生の頃から(つまりは僕が大学3年生?の時に出会った頃から)いろんなインターンシップや学生団体系の活動をしていた子です。
まっすぐさと、学生にしては珍しいくらいの元気良さで、明るい子だなあという印象があります。
年始のひょんなきっかけから久しぶりにFacebookで連絡を取り、「話をしよう」ということで、すごく久しぶりに電話をしました。1時間くらいは喋ったかな。
就活のことを中心に、色々と相談(ではないけれども)的な話をしました。
選考を受ける業種業界は絞った方がいいのか?それとも、幅広く受けた方が良いのか?
もともと社会人と結構な接点を持っているからだと思いますが、就活に関しては、わりといろんなアドバイスをもらっているという印象を受けました。
「いま、いくつかの業種業界を受けようとしているんです」
「そうなんだ!来週から東京に行くって言っていたもんね。どういうところを受けるの?」
「IT業界の〇〇社と、人材業界の〇〇社と、あとは、広告とかコンサルとか興味あります!」
「へー。なんで?」
みたいな会話をしていました。messengerは便利ですね。
その中で一つ、印象に残った質問があるのですが、それが、
選考を受ける業種業界は絞った方がいいのでしょうか?それとも、幅広く受けた方が良いのでしょうか?
というもの。
ゆってぃさんは、どちらがいいと思いますか?と聞かれてしまいました。
僕なりの答えとしては、どちらもありだと思っています。
ただし、多くの学生にとっては、後者がいいと思う。つまりは、絞らずに受けた方がいい。
適当じゃあないですよ。それなりの理由があるのですが、まず、1つ目。
業種業界を絞って受けた方がいい場合。
これは、例えば、大学時代にいろんな経験をして、やっぱり自分はエンジニアで勝負できると思っていて、かつそれを望んでいて、エンジニア職を受ける場合、とか。
つまりは、ある一定の判断軸を持って、自分に向いている業種業界や勝負の仕方がわかっている場合です。
この場合、ひとつ注意点としては、「社会との物差しで測った上で、これなら行けると踏んでいる」という条件付きです。
学生なんていうのは、まあ僕がいうのもおこがましいのですが、自分がやりたいことやできること、磨けば勝負できると思っていること、どういう働き方で生きていきたいのか。なんていうのは、まず、わからないんです。
そして、追加でもう1点。
「いやいや、自分はわかっているよ」という学生もある一定いるとは思いますが、学生が思うそれと、社会が求めるスキルや通用するレイヤーという意味では、かなり乖離があると思っていい。
学生が多少社会との接点の中で見えているものがあったとして、どこまでそれが正しいですか?というはなし。
上のような前提を踏まえた上で、それでも「いや、自分はこっち!」と思う信念があったり、何かしらのお墨付きがあったり、あるいは、なんとなくだけれども根拠なし自信と才能がある場合。
そういう場合は、最初から絞り込んだ就職活動をするのはありだと思います。
最初からチャンスを捨てることはしない方がいい
そして、圧倒的多数の大学生にアドバイスをするならば、あるいは僕自身がどこにポジションをとるのかと言われれば、できる限り風呂敷を広げて就職活動を始めた方がいいです。
と、今日電話で話した際にも、そう伝えました。
就活生というのは「大学生」という黄金のカードを持っているわけです。
少なくとも今の日本においては、これはかなりの最強のカードで、どんな企業の人にも会いに行くチャンスがあるし、受けるチャンスだってある程度はあるし、頑張ればその仲間にジョインすることだってできるわけです。
誰しも、そのカードを持っている。
ですが、そのカードは誰しも一枚しか持っていません。しかも、一生に一度しか使えないカード。それが、「新卒カード」という切り札です。
それがいいとか悪いとかいう議論はさておき、事実としてそうだということです。
僕は、たかだか20何歳の大学生が見ている社会なんていうのは、すごく小さいと思う。
そして、誰よりも知っているはずの自分自身に関しても、本当にそうなんですか?と言いたい。
社会で生きて行くとなると、なおさら。未知の世界でしょうから。
と、いうわけで。
僕は、「就活の軸」というのは持った上で、最初はある程度幅広く見た方が絶対にいいです。
全部受けろとは言わないけれど、「ありえない」と思う業種や企業以外は、とりあえずエントリーをしてください。もちろん、ちゃんとHPを見て、採用HPも見たうえで、ですよ。
足を運んで見て、実際に人に会ってみて、感じて、それでも「やっぱり違う!」と思うならば、辞退すればいいんです。ごめんなさい、と。
別にそれは自分勝手な就活ではないと、僕は思う。
最初からチャンスを捨てるようなことは、して欲しくない。
というのが、僕なりの答えです。
回答になっていますでしょうか。
<追伸>
僕が就活のことを話す条件は、二つ。
一つ目。あくまでも、一参考意見として、聞くこと。他のちゃんとした大人にも、話を聞くこと。この意味がわかる人に、ちゃんと伝えます。
二つ目。どれだけいろんなことを言われようとも、最後は自分で選択すること、決断すること。
<追伸の追伸>
「就活をしない」と決める選択があってもいいと思う。
自分の人生を、自分の足で歩むのは、素晴らしいですね。