「自分らしさ」ってなんだろう。就活における自己分析を考えてみた。
(2018年1月追記)
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就活では「自分らしさが大切」だと言います。
僕もそう思う。
去年、下のような記事を書きました。
自分の「らしさ」についての記事です。
就職活動で問われるのは、「あなたって、どういう人間?」というところです。
それがよくいう「自己分析」というもので。
自分自身がどんな人間で、何が好きで、どのような価値基準を持っていて。
その先に、何がしたくて、どう生きたくて、だからこそこの会社に入りたいだとか、ここで何をしたいだとか、そういったことが語れるんだと思うんですね。
自己分析は大切。
そこから語る自分らしさも大切。
それらは前提ですが、一つの答えではない。
と、僕は思っています。
答えから考える方程式は正しいか
僕のツイートです。
ちょっと就活のことを。
「らしさ」を語れることは大切だけど、必ずしも原体験と一対一に紐付いて自分らしさがあるわけではないと思う。
就活という一側面で見たときに、一番伝わりやすい角度で切って話すだけであって、本当はもっとたくさんの(環境とかの)要因があって自分がある。— Yuttie (@zoktotuya) 2017年12月16日
続き。
ぼくもわりと尖った「らしさ」を語っていましたが、それは単にマスで埋もれないための入り口であって、それだけでは先に進めないわけです。
一貫性は大切ですが、一貫性に引っ張られて、答えありきの軸を作ってしまうと、手遅れになりますよ。何故なら自分がそう思い込んでしまうから。— Yuttie (@zoktotuya) 2017年12月16日
これまで、自分自身も含め、いろんな就職活動を見て来ましたが、どうも「自己分析」や「自分らしさ」を「わかりやすく語ること」が、就職活動のひとつの答えのように思われているような気がして。
僕自身も明確な答えを持っていないし、そもそも社会には答えなんかないと思うのですが、就活における「わかりやすさ」というのは、その意味や深さまできちんと捉えていないと、むしろ逆の意味を持つような気がするんですね。
例えば、いままで散々とこのブログで書いて来ましたが、僕の就活で語ることは、すごくわかりやすかった。
原体験から「過去」→「現在」(そのときは大学時代)→「未来」(やりたいこと)→「人生で実現したいこと」が一貫していて、それらは僕の軸であり、就活の軸と人生の軸が重なっていて、すごく伝わりやすかったんですね。
自己分析をして、当時の僕の価値観は間違いなく10代の原体験からくるもので、それらはストーリーとして成立していた。
だから、正直就活に困ることなんてなかったんですね。
僕自身も若かったこともあり、その一貫性があたかも就活における「正解」のように思っていたことも事実です。
ですが、いろんな人の就職活動を見るにつれ、どうも違うと。
正確には、違うわけではないですが、少しずれている。違和感があるんです。
その違和感の正体というのは明確で、「答えありき」で自己分析をしているからなんです。
一貫性が大切。過去→現在→未来に軸が通っていることが大切。
ということは事実なのですが、それありきでやってしまうと、例えば、今の自分自身の価値観は、幼少期の原体験からくるものである。という、あくまで仮説であるはずのものが、そうではなくて「事実」として思考がスタートしてしまう。
とすると、本当はもっといろんな要素があって今の自分の価値観があるはずなのに、あたかも、「過去の”Aという原体験”が故の今の自分」ということにしてしまうリスクを孕んでいるんですね。
そうなっている自分を掘り起こすのではなく、そういうことにしてしまう、ということです。
違うでしょ?ということです。
答えから考える方程式は、その答えが間違っていた場合、全てが間違ってしまう。
と、僕は思うのですが、いかがでしょうか。
一貫性だけでは通らない世界がある
僕の例ばかり話して恐縮ですが、例えば僕の「本を書きたい」という軸で就活をした話はなんども書いています。
それらは一貫性があり、わかりやすく、かつ相手にも伝わりやすい。
ですが、それだけで就活は通るのか?ということなんですね。
そうではない。
それらはあくまでもフェーズ1です。その先がある。
一貫性があるというわかりやすさは良いですが、逆にいうと、薄っぺらさの裏返しの場合もあるということです。
原体験と、今の価値観が、仮に一対一で紐づいていると語った場合、それ以外は?ということなんですね。
社会からそのストーリーを見た場合、とても薄く見える。違和感を感じるんです。
違和感を感じるから、他の角度から見てみると、実はすごく薄っぺらい。要は、付け焼き刃であるということです。
でも、本当の意味での「自分らしさ」というのは、そういうことではないんですね。
この違いがわかるでしょうか。
就活において、「一貫性」と「伝わりやすさ」は大切です。
でも、それはあくまでも一側面であって、入り口でしかないということです。
そこを履き違えてしまうと、最初に(無理矢理に)作り上げた自分の軸や一貫性という武器が通用せず、気付いた時にはゲームオーバーになりかねません。
じゃあ、どうするか。
それはもう、深みを作っていくしかない。時間をかけて、なんどもいろんな角度から深掘りをしていくしかないんです。
だから、ちゃんとした大人と、いろんな対話をすること。
僕はそう思っています。
長くなってしまったので、今日はここまで。
もっといろんな角度で書きたいことがたくさんあります。まだまだ書くことがあるんだなあ。
読んでくださって、ありがとう。