【就活体験記】我が社の事業について、もっと興味をもって調べてください。と言われ続けて最終まで進んだ話。

2018年10月27日就活生向け, 体験記



憧れの会社はある。志望動機はない。

憧れの会社はある。志望動機はない。

 

僕が就職活動で、某大手IT企業を受けた時の話。

僕は自身の就活において、いろんな業界の企業を順番に受けていったのですが、この企業は僕がたまたまIT業界の中で1社、どこでもいいから受けてみよう。

そんな風に思って、タイミングが合ったので受けてみた、という企業です。
これが結果的に、すごくいい経験になったなぁと。

そもそも僕は、この業界に行きたい!とか、この業界に絞って受ける!とか、そういったことには全く興味がなくて。

というか、ぶっちゃけ、わからない。

自分がどの業界に向いているかとか、合っている合っていないとか、そんなことは、受けてみないとわからない。

だから、初めから「受ける業界」を絞るわけではなくて、自分の中でここは「受けない業界」というものを決めて(出版業界とか)、それ以外を回った。ということです。

ちなみに、僕の将来の夢は本を書くことなので、よく周りの人から「出版とかは受けなかったの?」と言われるのですが、出版業界は受けませんでした。0社です。

近しい業界、例えば広告とかマスコミ(新聞社とか)などの業界は受けたのですが、出版社は受けませんでした。

なぜなら、本を出すために出版業界にいくのは、ぜったい遠回りだと(直感で)思ったからです。

ほんとうの話。

発想力と地頭を見るタイプの筆記試験

さて。

そんな感じで、まあ名前は知っているし、受けてみよう。と、適当に(ではないけれど、わりと気楽に)エントリーをしたのが、このIT企業。

確か、まず簡単なOpen ESと、独自のWebテストがありました。これが1次。

そして、そのWebで受けるテストが、めちゃくちゃ難しかったのと、かつ面白かった。純粋に、地頭の良さとか、発想の柔軟性とか、そういったものを見られているんだなぁという印象。

僕はこの数カ月の就活を通して、いわゆる”地頭がいいかどうかをみる系の試験”を、結果的にですがかなりの数を受けたなと。

普通のSPIなどと何が違うって、対策しようがない、ということです。
正確に言えば、今までの20年間の蓄積でしか、対応ができないものだということ。就活前になったから試験の対策をしよう!と思って対策できる種類のものではない、ということ。

例えばSPIというのは、逆です。対策をきちんとすることによって、点数は伸びる。数学の問題と解法のパターンをストックすること、言語の問題は暗記すること。これをやれば点数は伸びる。

他のWebテストなんかもそう。パターンを覚えれば終わりです。

その場で考える系の問題は、対策がしようがない

でも、その場その場で考えてね、みたいな問題というのはもう、どうしようもないわけで。

あとは、この企業はIT企業ということもあって、発想力系の問題もわりとありました。

「バケツ」の使い方を、2分以内に、できる限り書きなさい。
とか。(え、バケツ?なんだ、転がす…?)

「鉛筆」の使い方を、文章や絵をかく以外の用途で、できる限り書きなさい。
とか。(鉛筆!?なんだ、刺す…!?)

(確か、こんな感じw)

結構面白く、わりと長い時間の試験をパソコンに向かって受けた記憶があります。これが確か3月くらい。

ちなみに、別の企業ですが、Web受験型のテストで、フェルミ推定が出たやつもあったなぁ。なんてことを思い出しました。 

【就活体験記】Webテストでフェルミ推定が出たハナシ。

ITなんて全くわからないけれど、なぜか選考が進んで行く。。

3月にエントリーをしてテストを受けたぼくは、4月、5月といろんな業界の選考を受けて回っていました。

IT業界はこの1社しか受けていなかったのですが、5月頃までこの企業を受けていたことすら、忘れていました。(僕は選考結果はあんまり気にしないタイプらしいw)

そんな中で、確か5月末頃だったと思いますが、1次をパスしたという連絡をもらって。

そいう言えば、ITも受けていたなぁ。あのテストで受かったんだ!と、わりとびっくりしたことを覚えています。

2次選考(1次面接)は、集団面接でした。

「我が社の事業について、もっと興味をもって調べた上で面接に臨んでください」と言われて進んだ選考

ものすごくでかい本社に呼ばれて、すごくテンションが上がって。(面接会場は本社隣の建物だったw)

IT企業かっこいいなーとか、そんな感じで面接を受けました。いい思い出。

ちなみに余談ですが、その本社があるところは、周りの街全体もめちゃくちゃ洗練されていて、駅から降りて本社に行くまで、かなり楽しかった記憶があります。

結局僕はその本社に合計4回?かな?5回かな。まあそのくらい足を運んだのですが、必ず本社隣のこれまたすごく大きな本屋があって、ずっとその本屋に入り浸っていました。めちゃくちゃ綺麗。

最後らへんは、その本屋に行くために、その企業に行くようになってたりして。

1時間の面接があって、面接の前に1時間、面接が終わって2時間とか、本社隣の本屋を巡っていたりしたなぁ。うん。笑

そう、集団面接でしたが、僕の周りの人たちが、なんだろう。意識高すぎて、なんだこれ、ってなっていました。

学生時代にやってきたことで「私はこんなことをやってきました!すごいでしょ、どうですか!」みたいな感じの学生ばっかりで。

東大とか一橋とか、そのあたりの中でもバリバリの学生が多くて、場違い感がすごかったなぁ。。みんな、怖い。。

そんな中でしたが、僕は僕で淡々と。

という感じで集団面接を終えて、わりと普通にパスしました。

(面接後、隣の本屋で本を読んでいたときに、電話がかかってきた)

あれ?という感じでしたが、まあ集団は落ちないよね、ということでパスした後は、次もその次も個人でした。

集団面接の合格連絡から毎回、人事から電話がかかってくるのですが、その際に必ず次の面接へのフィードバックがあったのが、すごく印象的でした。

なにか不安なことある?

とも聞いてくれるし、この段階からいわゆるリクルーターがつくのか、と。

2次選考(1次面接)の合格の段階ですからね、早いと思うのですが。

僕が危なっかしいから担当がついたのか、それともこの企業がそういう企業なのかはわかりませんが(後者でしょう。と思いたい。)、その時点で前の面接の評価とフィードバックがもらえるというのは、すごくいい。

僕の評価は、まあいろいろ言われたけれど全体的には悪くなくて、一方でフィードバックが。。フィードバックは、

「我が社の事業について、もっと興味をもって調べた上で面接に臨んでください」

というものでした。笑

なんだこれ、そんなことあるのかと思いましたが、思い返して見ると僕は、この企業がどんな事業をやっているのかという事前調べを一切せずに、面接に臨んだ。

一応、行きの電車の中でパッと企業の採用ページは見たのだけれども、覚えているのは社長の言葉と理念くらいだったなぁ、と。

ごめんなさい。

まさか、選考が進むとは思ってもいなかったんです。。

と、そんなこんなで、結局その後の個人面接も、毎回同じこと(「うちのことをもっと調べてください」)を毎回のフィードバックで言われ続け、、

だって、個人面接で、君は、うちのこういう事業に興味を持ってくれているのだと思うけれど、その中で何をやりたいの?」とか聞かれるわけです。

でも正直、(え、なに、その事業、はじめて聞いたw)という状態が何度もあって、でもまあ嘘をついてもしょうがないので、

「すみません、その事業にはあんまりわからないので。。」

と言っていました。本当のことだからしょうがない。だって、ぶっちゃけ、わからないじゃないですか。何をやってるかなんて、外から見てもわからない。

いや、違うんです。興味がないわけではないけれど。。

志望動機は最初に言っているんです。

「なんでうちを受けたの?」

と言われるので、

「将来、本を書きたいから、そのためにこの企業は面白そうだと思った」

って。リアルな話です。

加えて、

「僕は将来、本を書きたいという夢がある中で、正直、ITには全く興味がないけれど、御社の成長環境が魅力的だと思った」

と、ちゃんと正直に言っているのです。うん。

あとは、リク面のときに、その企業のキャラクター?とか、CMの話にもなったのですが、本当に知らなかった。

どうやら結構有名らしいのですが、僕は一切テレビを見ないので、すみません、みたいな。w

そんなこんなで、気づけば僕は、最終の役員面接まで選考が進んでいました。

本当に、不思議な話です。なんでだろう。

とまあ、今回はここまで。

最終の役員面接は印象に残っているので、また別の記事にしたいと思います。

<追伸>
次の役員面接の記事はこちら。

【就活体験記】即席でビジネスモデルを考える役員面接の話。 〜悩んだ末に決めた、僕が進むべき道と、後輩たちへのメッセージ〜