育成って難しい・・?とぼやいている教育担当のあなたへ
「育成って難しいよね・・」
今日午後、オフィスタワーに入っているタリーズで、僕の先輩がぼやいていました。
僕が入った初年度に同じチームでやっていた先輩で、大変お世話になった人。
いまは公私ともに仲良くしている、数少ない先輩です。
その先輩が今年の中途入社の方のブラザーというかメンターというか、教育担当のようなものをしており、同じチームに今年度からジョインした方の面倒を見ています。
僕もその先輩も、今年会社を辞めて独立をしていった僕がものすごく慕っていた先輩(当時のチームのリーダーだった)に見てもらっていたので、今となってはそのリーダーのすごさを身にしみて実感するわけです。
同時に自分がいざ後輩などの面倒を見るという立場になったときに、その難しさを痛感しつつ、コーヒー片手にぼやいていました。
まあ、その先輩は優秀な人なので、悩んでいるというよりは単なる感情の共有なのですが。笑
種を蒔くといってもやはり、元々の土壌の深さは決まっている
これは僕の意見ですけれども、やっぱりいくら周りの環境が「種を蒔く」といってもとはいえ、元々の土壌の深さとか豊かさというのは、決まっているんだと思うんですね。
社会人になって数年もすれば、わかるでしょう?
能力で勝負できる人たちというのは、世の中そんなに多くはないのです。
手前味噌で恐縮ですが、僕も、その先輩も、入社初年度は確かに素晴らしい育成をしてくれるリーダーのもとでやりましたけれども、やっぱり1年、2年と経って芽が出ているのは(自分で言いますが)やっぱり素地だと思う。
同じような環境だったとしても、人が違えば、能力が違えば、たった1〜2年で芽が出るというのはそうそうない。と思うのです。
新しく入ってきた中途の方(というか、どんどん入ってくる・・)の素地がどのくらいあるのかはわかりませんが、やっぱり能力で勝負できるか否かというくらいはわかります。
そりゃあ僕らは人を見るプロです。といっても、ビジネス側面ですよ。
僕のその先輩が育成担当になったのは、新しく入ってくる中途の方とタイプが似ているからだそうですが、僕から言わせてもらえば全く違う。笑
その先輩は確かに「懐に入るうまさ」と「人間関係」でコンサルの仕事をしている(ように見える)人ですけれども、その背景ではものすごく頭を回している。
そりゃあそうです、能力(脳力)がないとこのフィールドに立ち、進み続けるのは無理です。人間力だけで勝負しようというのは、無理無理。
ちょっとばかりこの組織に先に入った僕らにできることといえば、1年前よりも1歩でも何か組織として物事を前に進め、ナレッジを蓄積し、負担を軽くする場所作りをすること。
そして新しく入ってくる(主に中途の)方々の意向とか思いとかやりたいこととか、そういうものにできるだけ応えられる環境を作ることだと思っています。
なんども言いますが、「人が人を育てる」というのは傲慢な話です。
人はみな、勝手に育っていくのです。
僕らにできるのは、環境を提供する一助をやり続けること。それだけです。