留学生よりもたくさん日本のことを学ぼう
僕が去年から懇意にしている、とある外資系企業のディレクターの方がいます。
その企業はアジア系の製造業なのですが、その方もアジアの方。当然、日本語はペラペラ。英語も母国語もペラペラ。
そして何よりも、僕ら日本人よりもはるかに日本のことを知っていることにまず、驚かされました。
外資系企業でディレクターというと、かなり上の役職です。ほぼ役員。
僕は最初、漠然と「日本でいう部長くらいかなあ」と思っていたのですが、全然違った。笑
その方は40代半ばくらいでしょうか、わりとイケメンだと思っていて、将棋界の貴公子と言われた郷田真隆さんに似ています。
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今日の午後もその方と打ち合わせをしてきました。
当初1時間くらいを予定していながらも、2時間を超えるくらいに喋った。
後半はだいぶプライベートのことも喋ったのですが、今日初めて、その方が今の会社に数年前に入ってきたこと。
それ以前は日本の大手メーカー本部に勤めていたことを知りました。
おそらくはかなりのエリートコースだと思うんですが、その人の奥さんがP&Gにいらっしゃるそうで、夫婦揃ってすごいなあという会話をしていました。笑
(P&Gは基本、大学院修士課程しか採用しないかなり優秀な人が揃う外資系の消費財メーカーです)
以前から日本にゆかりがあるからというのも一理ありますが、やっぱりかなり日本のことを学んでいる。勉強している。
僕ら日本人は意外と、自分達が住む国や地域のことを知らないわけです。
日本の大学生でもっとも日本のことを勉強しているのは、実は海外からの留学生です。
日本の映画も小説も歴史も地理も、僕らよりはるかに知っている。
学ばされます。
「自分は意外と何も知らない」と気づいた瞬間に人は成長する
勉強をしていて、一番伸びる人というのは「自分が知らないこと」を知っている人です。
社会に出ても、あっという間に仕事ができるようになっていく人たち。
あるいは、自分で学んで伸びていく人たち。
彼らに共通するのは「自分はまだ何も知らないんだ」ということを知っているのです。若い時に、その体験を必ずしている。
そしてなお、学び続けていく自分なりの方法論を持っていて、「まだ学ぶことがある」と自分で気づいていく人たちなのです。
大学生でも、あるいは新入社員でも、「自分はまだ何も知らない」と思っている人ほど伸びるのです。
そして実は、「俺はいろんなことを知っている」と腕を組んでいる上司と言う名のおじさんたちより、はるかにいろんなことを知っていたりもするのです。
だから、社会は面白い。
「まだ、知らないことがこんなにもある!」と目をキラキラさせながら思っている人たちにだけ、学びと気づきという贅沢が与えられる。
成長はその余白にすぎないのです。