自己開示をしなければという観念で悩んでいる人へ

日々徒然

いやあ、別にどうでもいいんだと思うんです。自己開示とか。

「自己開示は大切。相手のことを知りたければ、まずは自分から自己開示をしなければ」
という、もっともな正論を突きつけて、「だからあなたは、もっと自己開示をすべきだ」と言っている人こそ、独りよがりな狭い考えだなあと思うわけです。

自分のことは、自分が一番わかっています。
どうして、あなたに自己開示をしなければならないのか?

言葉はあれかもしれませんが、どうでもいいと思える人たちに、自分の心のうちをさらけ出して「僕って、こういう人間なんです!(にっこり)」とか、いらないでしょ?

そういうと言われる反論は、だいたい2つ。

1つは、「いやいや、いろんな人の価値観を知った方が、成長に繋がるから」というもの。

そしてもう1つは、「そもそもその人が(自分にとって)どうでもいい人かどうかは、よく話してみないとわからないでしょ?」というもの。

人生は短い。自分の好きなことをして、好きな人と過ごせたらいいのではないか

まず、1つ目。「あなたの成長を思っているのよ」的アドバス。

そんなものは、余計なお世話です。(と、言いたい)

実は、そういう人こそ「あなたのために、こんなに素敵なアドバイスをしている自分」が好きなだけです。

学生もしかり、社会に出てもしかりです。

例えば、意識高い系の学生は、一見するとそうでもないように見える同世代(や後輩)に対し、
「もっと、いろんな人たちと話した方がいいよ!俺もそうだった」
とか、どーでもいいアドバイスをするわけです。知らねーよ、みたいな。

僕らのちょっと上の世代(いまの30歳前後くらいか)が大学生だった10年くらい前から、全国的に「学生団体」が横行しました。
そして、「学生と、社会人が交流するイベント」をやっている学生がもてはやされたわけです。

誤解して欲しくないのは、それらはいいことだと思っていますよ。別に否定はしていないし、実際にそれらの価値はよくよく分かっているつもりです。

けれど、「だから君たちは、もっと自己開示をして、いろんな大人と話した方がいい」という意見を一方的に語るのは少し違うんじゃないかということ。

ぶっちゃけ、僕が学生時代にもそう語られることも多かったですが、
「こんな微妙な大人の話とか、聞きたくないなあ・・」
と思っていました。(ごめんねw)

社会に出ても同じ。基本的に年上は敬っています。が、だから話を聞きましょうというのは、スジが違うと思っています。

2つ目。

確かに、その人と深く付き合ってみないと、その人がどうだとかは分からないという側面も一理あります。

が、「微妙だなあ・・」と思っていたとして、でもがんばる!と一生懸命に自己開示をして、相手のことを知って。

僕からすれば、そんなことをしているほど、人生は長くない・・(と思っています。ごめんなさい)

それよりは、一目で「いいな」と思った人のことをもっと知りたいわけですし、今いる大切な人のことをもっと大切にしたいと思いますし、家で音楽を聴いたり、素敵な本を読んでいたりする方がよっぽどいい。

これは、人の価値観によりますし、好き好きです。

人の生き方なので、そういう人もいるんだなあ、というくらいで読んでもらえると嬉しいです。