就職して1年半経って振り返る、大学時代にやっておいてよかったインターン経験

2018年9月6日就活生向け

就職をして、1年半がたちます。

今僕は、ある業界でコンサルティング業務を主とした提案営業をやっています。

僕が入った場所は、中途の先輩たちが溢れかえる部署で、新卒は2人だけ。

大阪オフィスに配属されたのが去年の5月。

そこから1年数ヶ月の間に、さらに中途の先輩たちが入ってくる。

前職は様々で、大手メーカーで営業をやっていた人。金融、商社出身、コンサル出身もいます。

どの人たちも前職の大きなメダルを肩から下げて、入ってくるわけです。管理職やってました、という人もいます。

そういう環境で求められることは「稼いでね」、以上です。

広々としたデスクと電話機、そしてPCが配布され、終わりです。

先輩たちはみなクライアント先に営業として出ていて、オフィスには誰もいない。

「これはちょっと、まずいところに入ったかな?」とも一瞬思いました。笑

今でこそうちの部署でも新卒や中途の人たちに向けてきちんと研修(っぽいもの)があり、ロープレがあったり勉強会があったりと体系的になってきてはいますが、当時は全てがその場その場でなされる会話。

自分で先輩を捕まえて色々しなければ、1ミリもわからない。と言うか、先輩に聞いてもわからないから、自分で調べて考えて、「連れてってください!」と同行に行く。

そんな環境で気づけば1年半が経とうとしており、中途の先輩方の多くも苦戦をしている中で、まあそれなりにやっているという僕の振り返りをしてみました。

やっぱり、就職する時点での経験というのは結構大きかったりもするわけで、直接ビジネスに活かせるほどのスキルが身につくとかそんなことではありませんが、考え方、スタンスというようなことは今の組織に入った時点で結構特殊だったのかもしれない。そんなことを思い返していました。

社会人の基礎は最初に入った組織で身につくといいます。

僕の場合、最初に見た組織というのが学生時代にインターンシップとして関わった会社で、その会社がいろんな意味での僕の基準になっています。

ということを振り返りながら、大学時代にやっておいてよかったインターンシップを考えてみました。

名前がないインターンシップをしよう

僕は大学時代、とある東京に本社を構えるクリエイティブ会社のインターンシップをしていました。

といってもクリエイティブ領域ではなく、人材領域で、就活事業の立ち上げを僕の地元でお手伝いしていました。東京のおしゃれな街ではなく、地元の野暮ったい国立大学近くで立ち上げた事業です。

お手伝いというか、とあるご縁からつながって「一緒にやらない?」ということになり、そこから自分のエネルギーのほとんどをその場作り事業作りに費やしていました。

それが、たまらなく面白かったんですね。まだ、インターンシップという言葉すらなく、僕の立場はバイトでも契約社員でも何者でもなく、ただ、その事業を作り上げることに全身全霊でやっていた。

かなり後々になって一応「インターンシップ生」という形になりましたが、それは割とどうでもよくて、自分自身がどういう立場でもいいから、関わるものをより大きくしたい。

損得勘定などなく、そんな思いでやったことが、自分自身の一番の財産だと思っています。

そしてその場で出会った大人たちが、これ以上なくプロフェッショナルに仕事に向き合っていた。人生として向き合っていました。

その姿は僕にとってこれ以上ない学びであり、財産だったのです。

***

いま、就活を控えた大学生たちにとってはインターンシップのバーゲンセールです。

右も左も、大学1年生の頃からインターンシップで溢れかえっている。

でも、そういうインターンシップというのは、企業側が何かしらの意図を持って作り上げた、いわば出来レースなわけです。

どれだけ良いコンテンツであったとしても、受講者であるということには変わりはありません。

僕がこれからインターンシップを受けたいと思っているであろう大学生にお勧めをするなら、

1つは、本当に、自分が行きたい会社のインターンシップを、
そしてもう1つは、必ずしもインターンシップでなくともいいから、本気で打ち込めるものをやることを、お勧めします。

「今時、インターンくらいは受けていた方がプラスになるよね」という考えでは、そもそも参加者の下位レベルです。

僕は、就職活動が解禁した3年生の3月からナビでエントリーをし始めましたが、上場企業一覧を受けて行くにあたって、1社もインターンを受けたことはありませんでした。

そんなものは、正直そこまで重要ではないと知っていたからです。

「なんとなく、行っていた方がいいから」という理由で行くインターンシップには意味はありません。0とは言いませんが。

そうではなく、例えば大学時代に人一倍にスポーツ、部活に打ち込んだのならば、それでやりきったと思えるものの方が何倍も重い経験だと思います。

音楽でも、飲み会でも、勉強でも、遊びでも、なんでもいいのです。

僕はもう一つ、めちゃくちゃ勉強しました。本を読みました。ずっと図書館にこもっていました。

そしてその経験が、間違いなく社会との接点で僕を押し上げてくれた。

名前がない、自分だけのインターンシップを見つけることができた人は、就活もきっとうまく行くことだと思います。

そしてその名前のないインターンシップは、頑張って見つけるものではなく、全力でやって振り返って見たときに続いている道のりです。