【面接でいうべきこと】面接ではまずは「あなた自身」について語る。志望動機は後からでいい。
面接で売りたい商品は「あなた自身」ですという話を書きました。
ここで「売り込みたい」という言い方が良くないという人もいるかもしれません。
売り込むのではなく、欲しいと思ってもらえるように自身を磨くというのは正しいです。
就職活動においても、ビジネスにおけるマーケティングにおいてもその通りだと思います。
一方で、面接においてそれができる人材というのは一握りだということも同時に覚えておいてください。
毎年50万人もの就活生がいる中で、自分自身で売り込まずとも企業に求められるのは多く見積もっても上位1割くらいです。
(僕自身も含め)そうではない9割の人たちは、何を、どうやって伝えるのか?というところに大きく依存することは明白です。
ぶっちゃけ志望動機は後付け
いきなり「なぜ、うちの会社に入りたいのですか?」と聞いてくる面接官はレベルが低いと思ってまず間違いありません。
就活生の立場からすると、「正直、どこでもいいです」という人がほとんどのはずです。
全体の2割弱くらいの人たちは「どうしても、この会社に行きたい」という人がいますが、それ以外のほとんどの就活生は、なんとなくその会社を受けています。
その業界だったらいいな。このくらいのレベルの企業だったらいいな。こういう企業なら周りの人たちにいいなと思ってもらえるだろうな。
ちゃんとした企業の面接官や人事は、そうした就活生の本音をちゃんと理解しています。
そんなこと言ったって、志望動機は重要でしょ?
と思った人もいるかと思います。
僕は志望動機が大事ではないとは言っていません。面接官が就活生に対して志望動機を聞かないわけでもありません。
ただ、そもそも「志望動機」や「なぜ、他社ではなく、うちの会社なのか」ということはそんなに重要ではなく、企業にとってその学生が「欲しい人材か、否か」ということの方が何倍も重要です。
ちゃんとした面接官ならば、然るべきレベルの学生(要は欲しい水準の学生)がいれば、志望動機が多少ハマっておらずとも、採りに行きます。
当たり前です。人事のミッションというのは「どうしてもうちの会社に入りたい」という志望度の高い学生を採用することではなく、「入ったのちに、うちの会社の利益に貢献してくれそう」と思える能力(と人格)の高い学生を採用することだからです。
繰り返します。志望動機は大切ですが、それは「あなた自身」が魅力的だと思ってもらえたその次の段階です。
熱意だけあります!(でも、能力はいまいち)という場合、いくら素晴らしい志望動機を語ろうとも、握手となることはほとんどないと思っていいでしょう。
志望動機が重要なのは、「この学生、いいね!」となった後です。
その後に、「この子はいいね。うちに合うのか?」という順番で、「じゃあ、どうしてうちの会社なの?」という話になるんです。
面接官が知りたいのは、あなた自身についてです。
あなた自身がどういう人間なのかを語りましょう。