「意味付け力が大切」だと豪語している大人は嘘です。やりたいことなんて、大半の大人は持っていません。
「もがく 人生」というキーワードでの検索流入があります。
本当にやりたいことは、限界までもがくことをしないと見えない。 – 大人の少年で、僕はありたい。
グーグルで検索をすると、2年近く前に書いたこの記事がヒットします。
本当にやりたいことは、限界までもがくことをしないと見えない。
昔思っていたことは、今もそうだと思っています。
もがくというよりは、圧縮された経験をしているかどうかということ。
時間的に圧縮された経験。閉じ込められた経験。
10代、20代は自由に青春を謳歌する時代ではない。
体も頭も限界までぎゅっとされた時に見えるものが、本当にやりたいことだと思うんです。
就活生のほとんどは、やりたいことがないという。
面接官も人事も企業も、「今の学生は、やりたいことがある人が少ない」と嘆いていることが多いですが、それは大人も同じです。
じゃあ、あなたは本当にやりたいことがいえますか?
と問うた時に帰ってくる答えは、大人の社会の中で都合よく言語化され、まとめられたものばかりです。
要は、その企業で今やっていることと、自分のやりたいことを、都合よくつなぎ合わせたということ。
何故ならば、大半の企業というのもは、「あなた方のやりたいことを応援する」という嘘を言うわけですが、それが嘘でないと思わせるために、「じゃあ、その夢と、今の仕事をどう繋げますか?」と言う話になるわけです。
「どう繋げる」と考えている時点で、繋がっていないでしょ。笑
意味付け力とか、そんなものは都合のいい言葉です。
未来に立ってみて、初めて過去の一つ一つが繋がってくるんです。今見える景色の中で、未来を繋げるなんてのは違う。
必要がないとは言っていませんよ。意味付け力は強みの一つだと思いますし、僕もわりと高い方だと思っています。
でも、「意味付け力が大事」と語っている大人の大半は、若い世代に対して盲目的にさせるために、都合よく言っているだけです。
本質ですが、大人は教えてくれません。
自分自身で気づいていかなければならないタブーです。
もちろん企業体という側面でいうのであれば、給料と労働力の等価交換です。
あるいは、個人に対する成長という機会の提供と、企業が成し遂げたいものへの貢献を、等価交換しているわけです。
そういう構造はわかった上で、の話です。
もし、学生や僕ら20代の同世代の人たちへ向けて言うなれば、都合のいい人事ではなく、本当にやりたいことを見つけ、夢を叶えた人たちや、夢に挑戦している人たちの話を聞きましょう。
社会人は誰でもなりますが、いい大人には誰でもはなれません。
自分の意思で人生を決め、選び、歩んでいる人たちは、世の中にはいます。ですが、たくさんはいない。少なくとも、若いうちに出会える環境では、多くはいません。
もっと自由にやらせてほしいとか言ってるふつーの社会人のみなさん。
圧縮された経験が足りないだけかもしれませんよ。
そして、大半の就活生は「本当にやりたいこと」なんて分かりません。当たり前の話です。
精一杯、今を生きよう。
未来とは、今、この場所のこと。