仕事の基本はメモを取れ。を実行したら怒られたはなし
こんばんは。ゆってぃです。
仕事の基本は「メモ」だといっても過言ではありません。
特に社会人1年目なんていうのは、知らないことしかないわけですから、言われたことはメモをする。調べたことはメモをする。気づいたことはメモをする。何が何でも目をしまくるべきなんですね。入社後の研修で最初に言われることも「メモをしましょう」なわけで。
特に僕は元々がメモ魔なわけで、それが実際の仕事がはじまっていくと、ものすごい量のメモをするんです。
仕事の基本はメモを取れ。を実行したら怒られたはなし
ところが!です。
純粋な僕は、4月の2週目で現場に配属になったあとも、最初の2週間の全社研修で教わった通り、あらゆることをメモしていた。(普通は6月の真ん中くらいまでは全社研修のはずなんですが、僕の部署を含めて何人かは、最初の2週間目で追い出される部署でした。つまり、4月の真ん中にはもうOJTです)
特にコンサルなんていうのは、日々膨大な量のインプットです。
メモして、猛スピードで書きまくっても追いつかない、なんてことはザラにあって。
そんなことを繰り返しながら、必死に「インプット→アウトプット→インプット」を繰り返していて。
毎日、企業に訪問するんです。相手は基本的に経営陣。僕で行くと、最低でも自分より倍の年齢の人なわけで、もちろん訪問する企業の情報なんていうのも事前に調べていく。
正直、キャパオーバーでした。これ以上入らないよ、みたいな。
そんな中、上司に言われた一言。
お前、ノートにそんなに何書いてるんだ?それ意味ないだろ。
え?あなたが言ったことを書いてるんですけど。。(本当にそうなんです)
言われたことを書くのは基本でしょ。勉強したことを書くのも当たり前でしょ?毎日膨大な業界の情報、中計含めた企業の情報とかに触れてて、書いて勉強をするのが普通だと思うんですが、、
と思ってた僕に、再度、上司が放った一言。
いちいち、書くな!これくらい1回見て、覚えろ。
え?今なんて言いました?1回見て覚えろ?そんなバカなw
(ほんとにこの人何言ってるんだろうと思いました)
大学の期末試験前のような状態が毎日続いてる状態なんです。
今までの「いろんなビジネス書を読んで、勉強をしている」と思っていた僕は、実はほとんど遊んでいたようなものだと思えるくらいに、桁違いの量と質のインプットがあって、しかもそれはインプットした直後にはアウトプットできて当然でしょ、みたいな要求レベルがあって。
そんな中で、勉強するものはいちいち書くのではなくて、見た瞬間に覚えろ!と。
自分に合った勉強法は求められているもので変わる
後から気づいたことなのですが、実は僕の上司(や先輩)が言っていることは、至極当然に正しかった。
初めて見るもの、覚えるもの、インプットするものを全部いちいち書いていたら、僕らコンサルの仕事は務まらないんです。
お客様先で、いちいち資料やノートを見て話すなんてことはしないわけで、業界のことなんていうのはわかっていて当然なわけです。それがたとえどんなに多岐に渡る企業群、業界だったとしても、ということです。
各人がやりやすい方法で勉強をするというのは自然だと思うのですが、一方で、その「自分にあった勉強法」というのは、求められている役割で変わってくるのだということに、改めて気付かされたんですね。「自分のやり方」なんていうのは関係ない。
僕らの仕事に求められているものでいくと、一つ一つを書いて勉強をしていては、その情報を身につけた頃には周回遅れになっている。
商談でお客様からバラバラにインプットされる情報を、自分の持っている引き出しの中のものと組み合わせて、その場で適切なアウトプットとして瞬時に打ち返して行くことが求められているわけで、日頃からそういった頭の使い方をしなければならないんですね。
ということで。
社会人になって最初に習う「きちんとメモをする」という習慣は、社会人になって1ヶ月もしないうちに打ち砕かれました。笑
そこから2ヶ月が経った今、いちいち書かないで、見て覚える。話を聞いて、頭の中で整理して、逆にそれを瞬間的に図にまとめて相手に入れる。相手の頭の中を整理する。インプットとアウトプットはセットで初めて意味がある。みたいな勉強方法、頭の使い方が習慣になり始めてきています。
人間、ある程度のことはやろうと思えば意外とできるもので、自分でも不思議な気持ちな訳ですが、そんな僕もまだまだ知らないことしかなくて、日々たくさんの勉強をしています。それがまたすごく楽しい。
いろんなことを知っている前提というのは、逆にいうと日頃から圧倒的にいろんな情報に触れ、自分の中に入れ、自分の言葉として出して行くことをするわけで、それが僕にとってはすごく面白い。
しかも、自己完結するだけではなくて、その先には生身のお客様がいて、企業があって、その先に彼らがやっているビジネスがあって、そしてそのビジネスの先には社会があるわけで。
いろんな企業のビジネスを通して社会とつながることができる今の仕事というのは、本当に面白い。
もっともっと、いろんな景色を見たい。そんなことを思いながら。
いつも、ありがとう。