【就活体験記】大学院に行くつもりだった僕が、就職活動を始めた理由。

2019年1月4日就活生向け, 体験記, 大学時代

僕は来年、人材業界のある企業に就職します。

結果的に(というか、やっぱりというか。)人材業界に足を踏み入れることを決断したのですが、自身の就職活動を振り返って見ると、あらゆる業界の説明会や選考に実際に足を運ぶこと、自分の目で一度は確かめて見て、やっぱりこの業界だなということで人材業界を、そしてこの会社に入ることを決めました。

どういう軸で企業を選んだのか?

というようなことは一貫してよく聞かれるのですが、そもそも僕がどういう経緯で就職活動をしていったのか。

ということから整理してみる良い機会なので、書いてみたいと思います。

理系の一学生だった僕が、就活を始めた理由(わけ)

そもそも僕は、とある地方国立大学の理学部で物理を学ぶ学生です。

いわゆる「ザ・理系」の学生で、振り返ってみるとこの大学時代はわりと色々なことに関わらせてもらった(学生団体しかり、インターンシップしかり、共同起業の経験しかり)のですが、もともとは大学院に行って物理を、言うなれば科学を深く学びたい。その先に自分のキャリアがどうなるかを見ていきたい。というようなスタンスで大学前半の2年間を過ごしていました。

つまりは、もともとは学部生で就活をしようなんて、まったく思っていなかった。ということです。

そんな僕が就活を始めよう。と思ったのは、大きく2つの転機があったからです。

多くの就活生と関わらせてもらったインターンシップとの出会い

大学3年生の夏頃に、ひょんなことから今に至るまで、とあるHR(人材領域)の新規事業のインターンシップに関わらせていただいたことが、まず一つ目の転機。

企業の母体は広告代理店で、クリエイティブを中心に事業を展開する企業でした。

ゆくは僕の上司となる人が、東京本社から僕の住んでいるところに帰ってくること、そしてこの場所で場づくりをしようということが、この新規事業の話の始まり。

企業として場づくりを本格的に事業としてやっていこう。という流れになったのが昨年のことで、そして僕はその事業が立ち上がるタイミングで、たまたまその方と会う(以前から知り合いではあったのですが)ことになって、そして「やってみない?」と軽く(失礼!)誘われたこと。

それに対して、具体的に何をするかなんて想像することもなく「いいっすね!」と二つ返事で乗っかったのが、ちょうど去年の夏頃の話でした。

クリエイティブな企業であったこと。そしてその上司はもともとはコピーライターであったこと。

知っていたのはそのくらいでしたが、その人の想いであったり、あとは直感のようなもので参画させてもらったことがきっかけで、僕の怒涛のような1年が幕を開けました。

その頃はまだまだ自分自身の就職活動になんて興味はありません。

でも、事業として場づくりを、言うなれば学生と企業のマッチングのところをやっていく上で、たくさんの同世代の学生、そして就活生に関わるようになりました。

僕はそれまで、ほとんど同世代の学生と関わる、あるいは一緒に何かをする機会というのがなくて、まあ多少はあったのだけれどもほとほと飽きてしまっていたときにここに飛び込んだという状況だったので、最初はすごく戸惑った記憶があります。

同世代の大学生なのに、どうやって接したらよいかわからない。

就職観、言うなればキャリア観のようなものも自分とは全く違っているし、もう本当にどうしよう、というような状況でした。

それでも必死に上司に食らいつき、降りてくるものを日々必死で打ち返し、考え、そして同世代の就活生と向き合い、いろんなことを学び、時間を過ごしている中で、なんとなくですが「就職活動」というもののリアルが自分の中で膨らんでいるのを感じるようになっていました。

大学時代に学んだ物理学というものへの興味

同時に、ちょうど専門で学んでいる物理学が、ひとつさらに深い専門へと入って行ったのが、大学3年生の1年間でした。

大学3年の物理学なんてまだまだ浅いよ、という専門家もいるとは思うのですが、それでもやっぱり専門は専門です。物理学を学んでいる人にしか触れられない世界というのは事実なわけで。

その世界を1年間学んだ時に、なんだろう。

自分の中で「大学4年間で学んだ物理学というのは、こういうものだ」という、一つ達成感に似たようなものを手にした感覚を持ったんですね。もちろん初めてのことです。

どうしても物理を学びたくて、大学の物理学科を選択したのですが、その中でひとつ「大学で学んだ物理を一言で言うと」みたいなものが、わりかし僕の中でスッと腑に落ちたというか、掴んだ!と言うのに近い感覚を抱きました。

(繰り返して言いますが、学問としてはまだまだだということはわかっています)

もちろん実際の研究にも触れて見たい、アカデミックの世界で自分がどこまでいけるのかやってみたい。

という想いがあったのも事実ですが、自分の中で、外の世界つまりはビジネスの世界への興味の方が、どんどんと大きくなっていくのがわかりました。それがちょうど去年の今頃。冬くらいのことです。

そこから年明け(今年のことですね)にかけて、インターンシップもひとつ大きな節目を迎えようとしていました。今年の2月くらい。

多くの就活生と接することと同時に、ビジネスの裏側を作っていく楽しさと、広い世界への憧れもどんどんと膨らんでいきました。

わりときちんと勉強を積み重ねていた僕にとって、大学院に進学しようと思えばある程度どこでも行くことができることはわかっていた。

実際に指導教員、今の研究室の教授からも進学を勧められていたこと。加えて両親が僕の大学の成績がかなり良いことを知っていて、進学を切望していたということもあり、自分の中で進学にするか、就活をやってみるか。という揺れがあったりもしました。本当に一瞬でしたが。。

結局は、えいやっと就活をすることに決断しました。

それが今年の2月(から3月頃にかけて)くらいのこと。

(周りの総反対を無視して。。ということになりました)

自分の中で、あくまでも自分の中でですが、大学時代に学んだ物理学というものへの一区切りがついたこと。

多くの就活生と関わる中で、自分自身も就活をしてみたいと思ったこと。つまりはあと2年待つことができなくなったということです。

この2つが要因となって、僕は就職活動という、その頃は全くの未知だったところへ足を踏み入れる決断をしたことになります。

それまでの僕は、自分が学部生でまさか就活をするなんて、考えてもみませんでした。

という話です。

僕にとっての就活は東京に行くことだった

それが理系の一学生だった僕が、それまでとは全く違う民間企業の就活を始めるに至った理由です。

長くなってきたので、そこからどういう風に人材業界に、ひいては今の就職先に決めたのかというのは、また別の記事で書きたいと思いますが。

最後にもう一つ。

僕が住んでいるのは、とある地方の街です。

すごく良いところ。住み良いところですが、僕にとっての就職活動は、東京以外には考えられませんでした。

別に東京という街に憧れがあったとか、固執していたとか、そういうことはありませんがーーまあ多少はありますけれど。どうしても「東京」という場所にこだわったわけではないーー、行きたい企業の規模感レベル感や、見たい景色の世界観という点で言えば、そういった企業があるのが東京だったと。

それだけの話です。

言うなれば、そもそも僕にとって東京の企業を受ける以外の選択肢が、自分の中で全くなかった、ということです。

面接でも、もちろん聞かれるわけで。

「どうして東京で就活をしようと思ったの?」と。

その質問に対してはまあ色々伝わるように答えていましたけれども、本音で言うと、そもそもそれ以外考えたことがなかったから、ということなんですね。

と言うことで。

長くなりましたが、ここまで読んでくださって、ありがとう。

続きはまた別の記事で書きたいと思います。

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