内定者研修にいってきました。Part2.

2019年1月6日就活生向け, 体験記

内定先の研修で東京に来ています。

こちらは、Part1.です。

yuto.hatenadiary.jp

チームに分かれての研修で、昨日は1日中がっつり。

朝に集合してカフェでMTG後、午後からプレゼン。その後フィードバックをもらって、再度お話し合い、という流れで気づけば1日が終わっていました。

僕らチームに1人の20代の社員の方が、トレーナー?みたいな形で付いてくれているのですが、昨日は久しぶりに全員が集まっての会。

というのも、僕が地方ということもあったり、メンバーの誰かが海外に行ったり予定が合わなかったりで、僕以外の他のメンバーは全員東京にいるのですが、なかなか全員集合というのは珍しい。

2〜3日に1回はスカイプでミーティングはしていたのですが、やっぱり全員集合だとちょっとした認識のズレが浮き彫りになったりで。全員の顔が見えるところでやると、話は早いですね。

顔が見えない仕事をするのは嫌だと、僕の社会人の先輩が言っていたのですが、そういうことなんだなと、改めて実感です。

プレゼンを含む、人事部の中でも課長か部長かのクラスの方との時間がありました。30代くらいの女性の方で、すごい美人なんだけど仕事モードのときは怖いくらいの空気感になって、僕らチームのトレーナー(上司と部下の関係なんだと)が終始ビクついていたのをみて、面白いなあと思っていました。笑

フィードバックはやっぱり的確で、考えていなかった視点の質問がバンバン飛んで来て、すごく楽しい時間でした。

就活の面接とかもそうでしたが、その場の空気の中で会話のやり取りをすること。お互いの頭がフル回転していて、会話がはまってどんどん早くなって転がって進んでいく感覚、みたいなものを感じられるのは、やっぱりああいうちょっと緊張感があるような空気の中でのものなんですね。

まあ僕らの場合は研修だし、リアルなビジネスの場ではないのだけれども、でもやっぱりお互い本気なので、熱が入りますよね。早くお仕事がしたいなあ。

その場で、その方が僕に対して、「この企画書、君の中では何点?」と名指しで聞いた場面があって。

「点数はつけられません。まだ結果が出ていないので、客観的に判断することができないと思う。」

と答えたら、

「じゃあ、君はこの内容で満足?不満足?」

と聞かれて、

「その質問もあんまりよくわからないのですが、これまでの中ではできることはやったので、現段階では満足です。でも、先ほどいろいろフィードバックをいただいたように、今後に向けて改善点も多くあると思っているので、そこはもちろん不満足な部分で、そこをチームで改善していこうと思っています」

みたいな会話をしたのが印象に残っています。

ふと思うのですが。就活だったり、僕がやってきたインターンシップだったりで、どうして大人はこうも点数、それも自分でつける点数を聞きたがるんだろう。と、改めて不思議だなと。

もちろん、客観的にその状態を見ているかどうか、100点を合格ラインと仮にした場合、どのくらいの達成度なのかを自分で把握しているかどうかを確かめるため、ということはわかるのですが。

だって、点数を聞かれた後に自分の思う点数を答えたとして、その次に続く質問は「なんで〜〜点だと思うの?」と聞かれることは決まっているわけで。

そもそも学生から明確な答えを引き出しにくい質問なんじゃないかとも思うのですが、どうでしょうか。

それに変わる具体的な質問は?と言われてもよくわからないので、そこは僕も考えよう、と思いました。うん。

役割とバリューを明確にすること

もう一つこの時間で印象的だったのは、プレゼン後に会話が始まった瞬間に、まず聞かれたことは、

「このチームの中で、あなたの役割とバリューはなんですか?」

というもの。

おー、バリューはなんですか?って久しぶりに聞いたなあと、ワクワクしました。(就活の面接の中でも2、3回聞かれたことがあったけど)

あと、すごく財産だなと思った考え方は、

「あなた以外のメンバーの、役割とバリューを全員が認識していますか?」

というもの。これは、すごいと思った。

なぜなら、メンバー全員で、結果(目標でもいい)を定めて、それぞれの役割の中で、各々が提供するバリューのコミットを毎回する必要があった、ということ。これは、全く考えたことがない視点だったなぁと。

少なくとも僕は、自分の役割とバリューがあって、それは他のメンバーの役割や価値発揮の中で相対的に担うものです。というのも僕は別に何かのスペシャリストなわけでもない。メンバーのように圧倒的に動画作成のスキルがあるわけでもないし、どこどこ大学のミスコン(ミスター含め)をキャストでアテンドできるとか、そういうコネクションがあるわけでもない。

チームの中でバランスを見ながら、価値発揮をしていくというスタイルは、他のメンバーの役割とチーム全体を客観的に見ながらでないといけないので、そう言った意味では他のメンバーを見ていたはず。

にもかかわらず、各々のチーム内での役割とバリューを、チーム全員の共通認識としてコミットメントしていたかというと、まったくそういうことを考えたことすらなかった。自分の中で言語化したこともなかったので、すごく大きな学びになりました。

なんで研修で優勝を目指す必要があるのか?という議論

その後、トレーナーを含めたチーム会では、そもそも僕らのチームは優勝を目指すのか?という議論が再び勃発しました。

人事部長?の方にも言われたけれども、僕らチームの状態としてはわりといい状態にあるんだと。企画も、スケジュールも、まあいいんじゃないのと。

それはそうです。事前にどれだけ準備したんだという話ではあるんですが。

その中で、このチームは本気で優勝を目指すのか?とトレーナーを含めて議論になりました。

そもそもこの研修は、内定者が決まった10月の段階でスタートして、全国何ブロックかに分かれて、チームを組んでビジコンをする、というものです。予選があって、本戦があって、決勝戦は内定式当日で、みたいな流れ。

なので、このチームとして優勝を念頭に置きますか?という話が再び出ました。

チームのリーダーをやっている人を含め、何人かのメンバーは、優勝したい!と言っていて。

一方で、僕と、あとまあ1人は、どっちでもいいよね、というスタンスの人がいます。

僕は正直、1ミリも優勝とか予選通過とか、そういうものはどうでもいい。本当に、どっちでもいい。。

そういう話をしました。人事もいる中で、です。ぶっちゃけ、どっちでもいいですと。

というと、また熱い議論になるんですね。

チームのメンバーには、「優勝を目指さない理由はなに?理解できない」と(優しく)言われるわけです。

え、逆に、僕は優勝を目指す理由がわからない。そもそも僕の中で、この研修と4月1日からの仕事は全く別物だし、これに優勝だか何位だかと評価がつけられたところで、1ミリも興味ない。優勝しても嬉しくないし、どっちでもよくない?と。

そもそも、なんでこの研修があるかって、内定者のグリップでしょうと。これに優勝したところで、仕事の能力が上がるわけでもない(まあ多少は成長するはずですが)。僕の評価があがるわけでも、チームのメンバーの評価があがるわけでもない。会社がこれを通して何を求めているかって、学生目線で企画が欲しいわけでもないし、会社にバリューを提供して欲しいわけでもないんだから。会社側が求めるものも一切説明なしに(こちらは求めているにもかかわらず)、このチームでどう頑張るの?

と、言ってしまった。。(わりと本音w)目の前にいる人事がドン引きしている。。やばいw

ただ、もちろん内定先の企業から課されたものだから、全力でやりますよ、と。手を抜くということではない。それとこれとは話が別で、実際ちゃんとやっている。

もちろん、これから社会人として仕事をしていく上で、客観的な結果にコミットすべくそこに傾注していくことは必要。当然です。自己満足で仕事をしているわけじゃないんだから。目の前のことに理由付けをして行くのは自分次第だということも、もちろんわかっている。ただ、チームの目標を優勝に置く理由がわからないし、求められているものも明確にされない中で、他のメンバーがそう言っている理由がわからないだけです、と。

みたいな議論をしていて、今度はそこに人事まで入って来て。

君が言ったことは、最もだと思うし、そう思ってしかるべきだと思う。そこに対しては、企業側からもきちんと説明しないといけないから、俺個人の意見をすると、、

という展開に。。

君たちの先輩方の話をすると、あるチームは、それこそこの研修に意味がないと思っていたと。だから、最低限のことだけをやって予選に臨んだチームがあって。その中で当日、本気で本気でやってきている他のチームと当たって、恥ずかしい思いをしたんだと。ちゃんとやればよかったって。そうしておけば、入社何年後かになった今も、後悔しないで済んだのに、って。それは、さっき面談した〜〜さん(さっきの人事部長の方のこと)なんだけれど。

だから、もちろん君が言ったように、この研修の企業側の最大の目的は、内定者のグリップなんだけれども、それだけではなくて、入社して何年か先に、結果はどうあれあの経験があったから、と思えるものになってほしいと思って、だからやっているんだ。

人事の方が、そんな風に話してくれました。

楽しそうだから、乗ってみない?と言ってくれるメンバーに感謝

その人事の話を聞いて僕は正直、それは関係ないんじゃない?と思った。どうして他の人と比べて、入社後に後悔したとかしないとか、そんな話になるんだろうって。それは、その人次第なんじゃないですか、って。

そう思ったけれど、それは言えませんでした。

そして、このチーム全員で優勝を目標に、というか前提にがんばろうと思えた。

なぜか。他のチームのメンバーが、すごく真剣にこの議論に向き合ってくれたんです。

どっちでもいいんじゃない?とか言っている僕(ともう1人のメンバー)がいる中で、それでも、これだけみんなが頑張っているのが結果として認められたい。みんなの頑張りが、予選敗退で何も残らないのは悔しい。そして何よりも、このメンバーで何か一つの高い目標に向かって頑張ることが楽しいんだ。そんな風に言ってくれる人たちがいて、僕は、ああ、いいメンバーだなって純粋に思いました。

いいメンバーじゃない?楽しそうだし、私たちに乗ってみない?

そんな風に言ってくれるメンバーがいて、ほんとに嬉しく思える自分もいて。もちろん目標を何に置くかで、いまやっていることが変わるわけでもないのだけれども、それでも結果を前提に動くというのは、何かが変わってくるはずだと。それが何かはわからないけれども。

議論に妥協しないメンバーがいて、そういう会社に入れたことは、すごく嬉しいことだなって、純粋にそう思いました。

とこれが僕の今回の研修のはなし。

いろいろ思うことがあった数日でした。それはまた別の機会に書きますね。長くなってしまいましたが、読んで下さって、ありがとう。