上司と飲みにいったはなし
夜中の3時になろうとしている今、わりと変なテンションでMacBookに向かっています。
今日は(日付変わったので昨日は)インターン時代の上司と飲みに行ってきました。僕はお酒はほとんど飲めないのでジンジャーエールを飲みつつ。ご飯に行ったという感じですが。焼き鳥屋さんに行きました。久しぶりに美味しかった。
すごくいい時間でした。
僕と上司と、もう1人18卒の就活生、つまりは僕の一つ下の後輩になるのだけれど、3人で。
わりとどうでもいい話から始まって(最初どんな話をしていたっけ)、その後輩の就活のことを僕の就活に絡めて話したり、あとは今の事業の話をインターンシップに絡めて話したり、まあいろいろ。
こうやって気を使わずにご飯に行って話をする機会というのは、今まで結構一緒にやっていたにも関わらず、ほとんどなかったんじゃないだろうか。
彼は僕にとっては上司であることに変わりはなくて、もちろん彼にとって僕は部下なんだけれども、一緒にやっているときはもうお互いガチンコなわけですよ。彼が経営者というかトップであることは事実ですが、僕らも同じように真剣に事業に向き合っていたと思っていて、だからこそ本気でぶつかり合う経験というのもすごくあって。
これ以上はもう無理でしょ、というものが毎週来るわけです。それで自分自身のキャパが大きくなるかといえば、もちろんそうなんだけれども、それでもやっぱりヤバいものはヤバい。
特に下期の後半というのは、1日の中で3回PDCAを回してフィードバックをして、みたいなことを高速でやり続ける状態なわけです。もう、テンションも振り切ってハイになって、よくわからないまま突っ走っている。
要は、小手先のテクニックなんて1ミリも通用しないわけで、裸で全力で向き合い続けて、それでもできるかできないかキワドイところで、という状態なんですね。
お互いがそういうギリギリのところをやっていることを互いに知っている。その時間を共有しているからこその、なんだろう。なんともいえないような、言葉にならないような感覚を互いが持っていて。
特にHRなんていうのは、人の人生にダイレクトに関わる部分があって、すごく怖いわけです。
そこが面白いんだけれど、事業として回していくところでは、すごくグレーなところもやっていると思っていて。
僕自身の中に、半端じゃない葛藤があったんですね。
上司である彼がどうだとか、そもそも事業がどうだとか、そういうところではありません。
僕個人として、僕の中で、そもそも自分自身にとっての正しさもわからない。価値観が揺さぶられて、心身ともにとても不安定になる状態というのがありました。
彼を信頼できなくなるではなくて、そもそも自分自身が信じられなくなって、わからなくなるという時期を過ごし、仕事以外でもすごく不安定になる。
事業の中でのある出来事がトリガーになって、自分の10代までの原体験が重なって、もう自分でもビックリするぐらい体が動かないわけです。
頭ではわかっていても、体が拒絶反応をするというところまでいくという経験をしました。
自分は割とドライだと思っていたし、ほとんどの物事に動じることはないんだけれども、そうじゃない脆さがあるということをまざまざと突きつけられたんですね。
今日はそんな話を、おそらく初めてしました。
彼はもちろん、全部わかっていた。
わかっていた上で、それでも僕に何も言わなかったし、僕がちゃんと戻って来るとわかった上で、その時も最前線を任せてくれていたんですね。
それは、すごくありがたいこと。本当に感謝しかありません。
僕自身、本当にこれ以上ないというくらいのギリギリまで追い込まれて初めて、自分の価値観が揺さぶられて、本気で考えて、死ぬほど葛藤し、殻が破れて一回り大きくなって、ということを繰り返しながら少しずつ成長して来たんだと思います。
今日話をする中で、裸で仕事をするということの大切さを、改めて感じました。
自分のプライドなんて、どうでもいいわけです。
できないことはできない。
むしろ、できないことが増えていくわけで。
僕もわからないし、上司もわからない。初めて対峙する局面というのが、それこそ毎月のように来る中で、「俺もわからないけれど話をしよう」と言ってくれたことは、その人の器だなと思うわけです。
その中でもやっぱり自分自身の論を持って、俺はこうしたい。と言えるかどうか。
不確定要素が多く、先がどうなるかなんてわからない中で、最終的に責任はすべて自分が取るという肝を据えて、決断していけるかどうか。
そんな姿をいちばん間近で見ることができた経験というのは、何にも替えられない僕の最大の財産なんです。
僕の仕事のスタンスというのは、間違いなくこの大学時代に培ったものになります。
いろんな大人を見て来た中で、その上司のスタンスが僕の基準になっていて。
もちろん4月からの就職先の企業のやり方を学んでいくけれど、スタンスという意味ではもう僕の基準は大学時代だと思っています。
いくらでも書けるなあと思いつつ。
圧倒的な当事者意識と、結果にこだわる姿勢。どこまでも泥臭くやり続ける力。
言葉にするとチープになる気もするけれど、その濃縮された今までの時間というのは、そのひとつひとつが確実に僕の中にDNAとして刷り込まれていて。
そのくらいの経験をさせてもらえたことは、言葉にならないほどの感謝です。
今度は社会人として、これからもよろしくお願いします。
寝ます。眠れるだろうか。ますます目が冴えてしまった。
おやすみなさい。