都会の手軽なアルバイト「ウーバーイーツ 」は値下げ構造
この前、僕の高校時代の先輩で今は東京で働いている人と話す機会があった。
高校のサッカー部の先輩で、彼は大学から東京へ出て、いまは大手の人材コンサルティング会社で働いている。
このブログも時々読んでくれているようで(ありがとうございます!)、「こういう話もあるといい」と言ってくれた内容を今日は書いてみようと思う。
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僕のブログの書き方(?)として、わりと一貫して「こういう考え方もあるよね」という、見方の提示に終始している部分もあるけれど、特定のテーマに対して論じる(主張する)というのもあって良いのでは?ということを言ってくれた。
彼は東京で働く中で、ここ最近、街中でUberEats(ウーバーイーツ)のカバンを背負って自転車で走る人が急増したという。
そして少し前にニュースになっていたが、タクシー会社がUberEatsによって食糧の配達事業などもするようになったと。それについてどう思うか?という話をした。
Uber Eatsの配達は「誰でもできる」手軽さが故に「価格競争」になる
少し前にネットニュースで特集されていた「今時の20代の暮らし方」というもので、会社員を辞めた20代半ばの男性が都内でアルバイトとUberの配達員をしながら、安いシェアハウスでゲームやSNSに興じて過ごしている様が描かれていた。
「空いた時間に、好きなだけタラっと仕事をする」「他の時間は自分の好きなことをする」
という今時の若者の価値観が反映されていて、僕自身もそれをみていて「そういう過ごし方ってありだよね」と思った。
確かに会社員として毎日8時間とか10時間とかを週5日働くよりも、週の半分、好きな時に自転車で配達の仕事をして、あとはSNSやゲームをしながら至福のときを過ごすという価値観もアリだと思う。
ビジネス的に僕の予想を書くと、コロナにおける巣篭もり消費が拡大した結果、いまはウーバーイーツの配達員は手を挙げると割とおいしいアルバイトなのだと思う。
他方、今後は巣篭り需要が今よりも緩やかになり、一方で「ウーバーの配達員とアルバイトをかけ持とう」というプレイヤーは増えるため、中長期的にはウーバーの配達員の価格競争が起こる。
実際のところは、おそらくウーバー側が最低金額を守るはずなのだが、例えば現在よりも仕事の量が半分や3分の1程度に落ち込むことで、結果的にアルバイトをする人の手取りは半分以下になる、ということだと考える。
誰でも手軽にできるは魅力的に見えるが、需要としては「安ければ誰でも良い」ということになるので、「供給>需要」となって価格が下がる構造になるのだ。
タクシー会社の配達プランができると思う
タクシー会社がウーバーイーツ配達をするのであれば、牛丼を運んでいるのでは割が合わない。自転車の方が利便性が高いからだ。
となると、次に考えられるのは安いファーストフードの配達ではなく、比較的値段の高い(ようは付加価値が比較的高い)食べ物を運ぶということになる。
食べ物以外を運ぶというのも考えられると思うが、ウーバー「イーツ」ではなくなるので、一旦話は置いておく。
付加価値が比較的高い食べ物といえば、例えばケーキなんかがそうだろう。
巣篭もりの中でデザート一式を頼むとか、そういうものの場合は自転車で運んできて形が崩れるよりは、(特に夏は)エアコンが効いたタクシー配達にして配達料金として数百円を上乗せするというのは容易に想像がつく。
あるいは、ウーバーイーツ byタクシーの配達プランをいくつかに分けて、付加価値順に松竹梅とするのはアリだと思う。
例えば、松プランで「誕生日コース」みたいなものを作ってしまって、高級(と言っても4,000〜5,000円程度)のケーキと、スパークリング、そして花束をセットでお届けします。というちょっとした特別感を演出しても良い。お肉をつけてもいいかもしれない。
梅コースは単にケーキと飲み物を運ぶ、とか。竹はその間。
いま、思いつきで書いているが、別にケーキやデザートでなくとも、いくらでも付加価値を上乗せしてタクシーで”なにか”を運ぶのはアリだと思うのだ。
ただし、中長期的にみると「言われたものを右から左に運ぶ」ということをしているので、別のサービスに置き換えられていく。
僕がもしタクシー業界の経営に携わるのであれば、超高級路線(例えば「おもてなし」:ホストサービスの向上)で付加価値をつけ数を減らし、それ以外の「今のようなタクシー会社」はほぼ縮小するという前提で事業を組み立てる。
いずれにせよ、自動運転が普及するまでの時間の問題だ。
もう1つ別の角度でアイディアを出すと、いま、ウーバーイーツはコンビニローソンの配達も行っていて、コンビニ配達事業を拡大させるようだ。
コンビニのウーバーイーツが拡大しているのは、何もコンビニ弁当を食べたいがためではなく、おにぎりやお茶、カフェと言った飲み物セットから、お菓子、デザート、ああそうだ書い忘れていたノートも買わないと!という風に、生活をする上での身の回りの色々をまとめて買うことができるというのがメリットだろう。
あれもこれも買わなきゃいけないけれど、コンビニまで行くのは面倒だしな・・
ということで自宅でスマホから注文をするというわけだ。
ローソン以外のコンビニ、あるいはスーパーとの連携なんかも間違いなく増える。
有力路線はドラッグストアだと思う。生鮮食品なんかも売っているので、タクシー会社はドラッグストアの配達なんかと組むというのも有力かもしれない。
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ちょっとチープかもしれないが、特定のテーマに対して主張をということで今回は書いてみた。
今までよりも一歩具体的なビジネス内容なんかを書くことをしてみるので、よかったらこれからもどうぞ。