【企業分析のコツ②】選考中にチューニングしていく
(2018年1月追記)
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企業分析・業界分析のポイントについて、1つ目に「1社をとことん掘り下げる」ということを書きました。
次は2つ目のポイント”選考中にチューニングをすること”について、僕自身の経験を振り返って書きたいと思います。
相手が求める人物像は?
まず、選考を受ける企業が求める人物像がある、という認識を持つことです。
企業には、その企業のいまの状況を踏まえ、5年後こうなってありたいだとか、10年後こうなりたいということを描いています。それが戦略です。
その戦略から逆算をして、求める人物像を描いていることが多いです。
特に大企業になるほど、いまこういう人材が欲しい!というよりは、5年後10年後を踏まえて、いまこういう人を採ろう!と考えています。
そしてその戦略的な要素に加えて、そもそもその企業に合うかどうか。一緒に働きたいと思えるかどうか、という視点で学生を選考しています。
選考を受ける側のあなたは、もちろん企業を選ぶことには変わりはないのですが、それ以前に企業に選ばれる人間かどうかを問われることは忘れないでください。
具体的に「こういう人に来て欲しい!」ということは、その企業のHPや採用ページ、パンフレットを見ると、その大枠はわかります。
前にも書きましたが、例えば「この大学の先輩が活躍しています!」とパンフレットに書かれていた場合、逆を返せば「この大学群以下の人は応募しないでね」というメッセージです。
(もちろん、セルフブランディングのために一部の社員をピックアップしていて、現場の温度感とギャップがあることも多いですが、そのギャップは実際に選考を受けるとわかるので。)
そういったことを一つ一つ紐解いて考えると、ある程度は求めている人物像が見えてくるはずです。
面接官の質問の意図を考える
企業が求める人物像があるという前提のもとで選考を受けます。
ESもしかり、SPI等の筆記試験もそうです。(その基準に求める人物像があるということです。それが第1のハードル)
面接に進むと、そのレベルがより難しくなります。
あなたは、その面接官の質問の意図を汲み取って、適切に返していくことが求められるからです。
例えば、よくある「学生時代に一番頑張ったことはなんですか?」「学生時代の挫折経験はなんですか?」という質問には、それぞれ聞きたいポイントがあるということです。
学生時代の挫折経験を聞かれて、そのままそれをなぞって「これが大変でした!」と答えるだけでは意味がない、ということです。
選考中にチューニングしていく
まあわりとざっくり書いているのですが、上のようなことを踏まえて、リアルな選考を積み重ねていくこと。
一方で、面接は慣れである程度は上手くなることは事実ですが、それを数十社も続けていてもあまり意味はない。
5〜6社に落ちるのは慣れ不慣れの問題もあるはずですが、10社以上落ち続けるということは、努力の方向が間違っているということです。
つまりは、一回の選考を受けるごとに、しっかりとPDCAを回すこと。
面接で何を聞かれ、何を考えてどのように答え、それに対する反応がどうだったのか。
別に全てを書き記したりせずとも、自分でちゃんと考えて、その思考を積み上げていくことだと思います。
その時のポイントが2つ。
①思考の内容を言語化すること
②実際の行動を言語化すること
の2つです。
特にポイントは2つ目の「行動を言語化する」ということです。
ESの内容だとか、自己PRで話すことだとか、それらは1つ目の「思考の内容」なわけで、就活生の多くはそれを言語化することに意識がいきます。
それらももちろんすごく大切なのですが、同様に大切なことが「行動の言語化」です。
面接を受けた企業に足を踏み入れた瞬間から、面接室に入ったとき、面接の一つ一つの応答など、それらを細かく言語化してPDCAを回すことです。
その思考を持っておくことが、実際の選考の質をあげることに繋がります。
僕自身の話でいくと、僕はそれほど数多くの企業を受けたわけではありません。
また、この記事にも書きましたが、事前に膨大な企業研究・業界研究をしたわけでもありません。
それでも就活において一定の結果が出た理由は、上に書いたように一つ一つを言語化して細かく修正していくことにより、選考中にチューニングをしていったからだと思っています。
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実際の面接時におけるやり取りの中で合わせていけるのが理想ですが、それが難しければ、一回の面接ごとに振り返りをする。
それによって、必ず面接の質が変わって来ます。
という、僕自身の話を踏まえての話でした。何かしら伝わるものがあれば。
ここまで読んでくれて、ありがとう。
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