今年もその場があることが、形に残る最大の財産です

2018年10月10日思うこと

去年の夏頃に書いた記事が出て来たので。

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新規事業というのは外からみると、花形なのだろうか。

よくある「新規事業立案型インターンシップ」というものに憧れる就活生が多いのも、そうなのかもしれない。

チームでの企画と事業計画、ビジコンでのプレゼン、諸々。

実際に、それを前面に打ち出している企業って多いですよね。

(過度なセルフブランディングをしている企業に限ってつまらないことが多いけれど)

僕の話をすると、新規事業の立ち上げにもインターンシップにもビジコンにも全く興味がなかったけれど、この大学時代にすべて経験させてもらいました。すべてがご縁によるものなわけで、本当に恵まれていたなと。

振り返ってみると、そのひとつひとつが濃すぎる経験で、かつタイミングが少しでも違えば関わることがなかったものばかり。

もう一度大学時代をやり直したとしても、同じことができるかといえば、そんなことはないわけで。

特に新規事業なんていうのは、もう泥臭いことしかありません。

想いがあって、ビジョンがあって、いいなと共感してくれる人たちが周りに集まってくるわけですが、実際に始まってみるとそれはもう半端なく泥臭いことしかありません。

仕事というのは9割が地味な仕事とは言いますが、本当にそう。

想いがあるからこそ周りに応援してくれる人もいるけれど、始めるときはいつだって一人。

その一歩を踏み出した人に、ものすごい敬意を払いたいと、心の底からそう思うし、その人がいなかったら僕も関わることはなかった。

1年目を一緒に関わらせてもらう中で、ものすごく圧縮された時間を過ごした。

やっと、この1年を終えることができたという思いがありました。

実際に目に見える何かが僕らの中に残ったとか、次に繋がる「もの」が出来上がったとか、そういうことは少ないかもしれない。(実際にはたくさんあるけれど。)

でも、いちばんの財産というのは、今年もその場があることだと思っていて。

それが形に残る最大の財産なんです。

その場があるからこそ人が集まるし、帰って来れる場所なわけで、掲げる壮大なビジョンに沿ったインフラと考えると、まだまだかもしれないけれど、確かにその場があるんです。

その場があって、そこに想いがある。人がいる。

その瞬間を共有できた経験は、僕自身の中にしっかりと、確かな手応えとして残っています。

僕の大学時代は、一人では到底経験できないことをさせてもらった時間でした。

いつか僕が、今度は下の世代に渡していけたらという思いを抱えつつ。

しっかりと自分の足で立って、一歩ずつ進んで行きたいと思います。

ありがとう。

<追伸>

今日は久しぶりに、圧倒的に圧縮された濃い時間を過ごすことができました。

一歩ずつ進んでいこう。