言葉は、心の栄養。人生のどん底だと思ったら、本を読もう。
人は、何か壁にあたったとき、苦しいとき、どうやってそれを乗り越えるのか。
過去の成功体験も、プライドも、夢も、もちろん力になってくれる。
周りの人に支えられるということもあります。
でも、一体周りの人の何に支えられるのか?
人が挫折という壁にぶつかったとき、最もその壁を乗り越える力となるのが、
「言葉の力」なんですね。
人は、言葉の力によって、救われるし、壁を乗り越えることができます。
僕が10代の頃に病気をして、しんどかったとき。
高校に通えず、大学受験もできず、一人で悶々としていたとき。
そんなときに僕を支えてくれたのが「言葉」でした。
親や友だちや先生といった周りの人がくれる「言葉」はもちろん、
最も大きかったのは、本を通してもらった「言葉」でした。
人生のどん底だと思ったら、本を読もう
人は、本当にどん底のときには、本を読むことで運命の言葉に出会います。
否、どん底の時にしか、運命の言葉に出会うことはできません。
人生のどん底の時には、今までの自分の経験や価値観が全てベースとなり、とても感性が尖っている。
そんなときこそ、自分の心が震える言葉に出会うときなんですね。
自分の心が震える言葉を、自分の心が素直に求めている。
僕が10代のときに支えられたのは、千田琢哉さんの言葉です。
「時間は命の断片」という言葉。
僕のその時の価値観を、一行に圧縮したコピー。
作家というのはコピーライターでもあるんですね。
一行のコピーや一言が、人の心を動かすんです。
言葉って素敵ですね。
翻って。
大学生は、社会に出て、これから多くの壁にぶつかることになります。
だからこそ、若いうちに、学生時代にたくさんの本を読むことが大切なんです。
たくさんの言葉に出会うことができるから。
自分を支えてくれて、自分を奮い立たせてくれる言葉を、どれだけ知っているか。
自分の中に、いい言葉をどれだけ蓄えることができるか。
いい言葉をたくさん知っている人と、そうでない人では、
社会に出た後に、行き着ける先が全く違ってきます。
それはもう、歴史が証明している。
本を読まない人で、遠いところまで行き着いた先は、
ちゃんと若い時代に、言葉をくれる師匠に出会っています。
言葉というのは、言霊。
その人が普段考えている脳みそが、言葉になってでてきます。
言葉がその人の思考を作り、行動を作っています。
言葉は、心の栄養。
寂しくなったらチャンス。
群がらないで、孤独に本を読もう。
ありがとう。