就活の時に「優秀な人になりきる」は有効か

2018年9月20日就活生向け, 面接

就活生の人たちに覚えておいて欲しいのですが、ほとんどの人たちが就活という瞬間に「何者でもない自分」を社会から突きつけられます。

就活というのは、人生でほとんど初めて社会に触れる経験です。

あなた自身の20数年間を、初めて社会という場で評価される瞬間に向き合うわけです。

高校受験、大学受験までは純粋に学校の勉強だけで図られてきたわけです。
いわば、それらは模擬試験のようなものです。

社会に出るということは、学校の勉強だけではなく、生き方の全てが評価されるということです。

「きみは、何がしたいの?」
「あなたは、どう思うの?」
「どういう人間ですか?」

というようなことを繰り返し問われるうちに、自分自身がわからなくなります。

「私って、どういう人間ですか?」
と面接官に聞き返す人も多くいますが、それもわからないわけではないのです。

優秀な人になりきる

あなたの大学で一番優秀だと思う人。
あるいは、あなたが出会った大人や、読んだ本の中で、自分と似たタイプの中から一番優秀な人。

面接において、その人たちを真似することは有効です。

優秀な人になりきることをあなたの術として持っておくことは、必ずあなたの支えになります。

正確にいうと、わからなくなってしまった時に、「自分とよく似たタイプで優秀なあの人なら、この場面で、どう考えるか?」ということを考えます。

憧れのあの人ではなく、自分と似たタイプの人を考えることが重要です。

その人なら、どう考えるか?
という思考をインストールするのです。考え方を学んで身につけるということです。

あの人がああ言ったから、自分もこう答える
というのはNGです。そんな安っぽいコピーは、百戦錬磨の面接官達には見抜かれます。

そうではなくて、思考(考え方)を学ぶのです。

「優秀な人の真似をすると落ちる」というのは、半分本当です。

それは表面上のテクニックだけを真似しようとするから、失敗するのです。

そしてほとんどの就活生は、ここで失敗します。

優秀な先輩が「面接で歌を歌ったら受かった」と聞けば歌を歌ってみたり、先輩が「こう答えたら受かった」という回答とほとんど同じような回答を真似してみたり。

そうではなくて、大切なのは、なぜ、その人がそういう言動をしたのか?ということに対して、自分なりに答えを出すことです。

自分なりの答えを出そうとすれば、必ず自分自身の論理が必要になります。

そしてそれは、いざという時、必ずあなたの力になります。

僕は面接で志望動機を聞かれた時、「将来は本が書きたいから、御社です」と言っていました。

それは僕が憧れる人がいて、そこに僕なりの論理があったからこそ、一点の曇りもなく言い切れたところだと思っています。

もちろん、これを表面だけで真似すると、墓穴を掘ります。

あなたの志望動機に、置き換えてみてください。