君は「やりたいことがわからないんです」という。

やりたいことってなんだ?

よく就職活動では、大人たちは、社会は、君たちに向けて「君は何がやりたいの?」と聞いてくる。

だから、何か明確にやりたいことがないといけないのではないかと思ってしまう。
「なんとなく、ならありますが」と答えようものなら大人たちはこう言うだろう。

「やりたいことが明確じゃないのは、君たちが不十分だからだ」

と。じゃあ、逆にこう聞いてみると良い。

「あなたは何がやりたいんですか?それは本当に今、できていますか?」

 

大人たちはそういう質問をされることに慣れていないから、たいてい2パターンに分かれる。

1つは「私は◯◯のような人の役に立ちたいと思って、今この仕事をしている」と答える人。
これは立派に会社に洗脳されているだけだ。意味付け力が高い人ほど、こう言う回答をする。
本当にあなたはその会社で今やっている仕事をしたいと心の底から思っているのですか?と言う話。

もう1つは「いつかはこういうことをしたいと思っている」と答える人。
「じゃあ、なぜ今それをやらないんですか?できないんですか?」という質問に対して、明確な回答を持っている大人がいるだろうか。

「今はそのための準備中」と言う。世の中の9割の人は、生涯「準備中」と言いながら定年を迎える。そこから65歳を過ぎた後にやりたいことをやれれば良いと思っているのならば、それでもいいと思う。

「いや、自分は家族や子供がいるから」というが、やりたいことができない理由にされた家族や子供はどう思うだろうか。

やりたいことが明確でないのなら、正々堂々とブランド企業を目指すのもあり

「ブランドだけで会社選びをするな」と大人はいう。
じゃあ、そういう風に言っている人はどの会社にいる人だろうか。

あるいは就活講師のような仕事をしている人かもしれない。

一度もブランド企業にいたことがない人が「ブランドだけで会社を選ぶな!」というのは説得力がないと思うがいかがだろうか。

就活講師のような仕事をしている人は、ブランド企業や大企業に入れるのは本の限られた人であるということを知っているので、入れない大多数の人向けに正論ぽいことを述べているだけなのかもしれない。

 

何がしたいか分からないなら、正々堂々と大企業を目指すことも1つのあり方。

以前にこんな記事を書いていた。今から約3年前の記事だけど、今でも僕の考えは変わらない。

ぶっちゃけ、やりたいことが明確でない人、ぼんやりとはあるけれど具体的なイメージがない人は、正々堂々と大企業やブランド企業を目指すのもありだと思う。

実際、所属したことがある人しかわからないと思うが、やっぱりブランド企業のブランド力はすごい。大企業の仕組みも、大企業たる所以だと思う。

大企業に就職すると、一部の歯車になって終わってしまうという。そうかもしれない。

でも、誰だって社会を構成する歯車の一つなのではないだろうか。

別に僕は大企業信者でもブランド信者でもないけれど、目指したところで誰しもが辿り着けるものではないと知っているので、明確に自分で「ここ!」という選択肢がないのであれば、「最初の就職はおみくじ」と考えて、選択肢が持てる場所に行ったほうが良いと思う。

実際ブランド力は大きいし、大企業の仕組みの中で学べることも多いと思う。
(時代遅れと言われそうだが、その今の時代を作ってきたのはそういう会社なのだ)

あなたが次に転職をするでも、独立をするでもいいけれども、その時初めてブランドの力を感じることができるだろう。

 

「仕事はブランド力では決まらない」というのは「仕事に学歴は関係ない」という言葉と同じくらいよく耳にするけれど、そんな正論を述べたところで話は進まないのだ。

むしろそんな当たり前の正論を主張する時点で、視野が狭いなあと思ってしまうのだけれど、僕が悪いのか。ごめんね。

 

選択肢を持てるということが、勉強をする本当の意味だと僕は思うのだ。

選択肢が3つしかなくて1つを選ぶのと、選択肢が100も200もある中で1つを選ぶのでは、幸せになれる道がどちらかなんて明白だろう。

ぶっちゃけ世間は肩書きしか見ない。というか、そこから入るしかないのだ。

「肩書きではなく、その人自身を見よう」と叫ぶ人ほど、肩書きに弱い。

現実問題、人は肩書きから入るのだ。
恋人だってそうだろう。ぶっちゃけ顔と、服装の清潔さと、この人が何をしている人か?というところから入るのではないだろうか。

一次試験を通過して初めて、人柄を見るというのが人間の本質。

 

自分がどこに向かうのか、わかっている人はそのまま突き進めばいい。 

でも、自分は行き先がわからないという人に向けてアドバイス。
自分だけのコースを作るために、入り口に立つチケットは持っておくのはアリだと思う。

チケットの値段は高いに越したことがない。正直なところ、

ブランドは極上の入場券になる。